池江璃花子の祈り、国立からサプライズメッセージ「1年後、この場所で希望の炎を」

 白血病からの復帰を目指す競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス、日大2年=が、東京五輪開幕1年前となった23日、メインスタジアムとなる国立競技場(東京・新宿区)で行われた1年前プログラムにサプライズで登場した。新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せない中、アスリートを代表して、史上初の1年延期となった東京五輪開催の意義や、スポーツの力を世界に訴えた。

 コロナ禍の世界に希望の灯をともすようだった。暗闇の国立競技場。ちょうど1年後に開会式が始まる午後8時、真っ白で柔らかなラインのパンツスーツの池江がサプライズで登場した。聖火を収めたランタンを大事そうに手にした20歳が、アスリートを代表してメッセージを発信した。

 「さまざまな人の支えの上に、スポーツは存在する。今から、1年後。オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなにすてきだろうと思います」

 緊張を感じさせない堂々とした口調でスピーチした。感染症対策のため無観客で実施された1年前プログラム。池江のメッセージは、大会組織委員会の公式ツイッターを通じて、世界に動画で配信された。

 昨年2月、白血病の診断を受け、10カ月に及ぶ入院生活を乗り越えた池江。3月17日に406日ぶりにプールに入り、2024年パリ五輪を目指すことを表明した。10月上旬の復帰へ前進する姿が世界にメッセージを発信する選手にふさわしいとの理由から、1年前プログラムでの大役が巡ってきた。

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