【ラグビーコラム】堀江翔太の好きな言葉と一流の心得

 【ノーサイドの精神】来夏に延期された東京五輪まで、23日で1年。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るわなければ、昨秋のラグビーW杯日本大会で8強入りした日本代表のHO堀江翔太(34)、PR稲垣啓太(30)=ともにパナソニック、主将のFLリーチ・マイケル(31)=東芝、SO田村優(31)=キヤノン=が聖火ランナーとして沿道を走る予定だった。昨年のW杯の勢いを繋ぐような走りを、記者も心から楽しみにしていた。

 緊急事態宣言が発令される前の3月下旬。練習拠点の群馬県太田市内でランナーを務める予定だった堀江にインタビューを行った。取材後、コロナの影響でラグビーから遠ざかる読者へのメッセージを色紙にお願いすると、「僕の好きな言葉」と「PMA」と記した。

 Positive

 Mental

 Attitude

 その頭文字を取った3文字は、親交のあるスカパンクバンド「KEMURI」の代表曲だ。常に前を向く姿勢を表した言葉は、故障から何度も復活したW杯3度出場の34歳を支えた。トップリーグ(TL)も中止となった中、ファンや選手に伝えたいメッセージだったのだろう。

 コロナ禍で、大きな決断を下したパナソニックの後輩がいた。男子7人制日本代表候補でW杯でも活躍した福岡堅樹(27)は6月、かねてより明言していた医師の道を優先し7人制代表引退を表明。「一度決めた(代表引退の)タイミングを貫きたかった」と幼い頃からの夢を目指すため、会見で強い決意をにじませた。コロナ禍は自身でコントロールできないとの判断。落胆はなく、いたって前向きだった。

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