おしゃれな女子ゴルフウエア、平成になったばかりの頃とは隔世の感

 【ベテラン記者コラム】

 2003年に高校生だった宮里藍が史上最年少(当時)でツアー優勝を果たして以来、女子ゴルフの人気は右肩上がりを続けている。宮里に憧れてゴルフを始めた“藍チルドレン”たちがプロとなって若年化も急速に進み、アイドル&モデル級のルックス、スタイルを誇るプロも数多く誕生した。さらにイ・ボミ、キム・ハヌル、アン・シネら韓流美人プロの参戦もブームに拍車をかけた。

 そんなプロたちの美しさ、かわいらしさをより引き立たせているのが、おしゃれなゴルフウエアだ。超がつくミニスカート、セクシークイーンことアン・シネらが着用する体のラインがはっきりと分かるタイトなものもある。トーナメント会場はまさに百花繚乱(りょうらん)の華やかさで、時代が平成になったばかりの頃を思うと隔世の感がある。

 1990年の「全日本サンスポ女子アマ選手権」。大会前の舞台裏はちょっとざわついていた。コース関係者が練習日に選手たちのスカートやショートパンツの長さを定規で測り、丈の短い選手にはハイソックスを履くように通達していた。違反者のプレーは不可。ハイソックスを持っていない選手の中には泣き出す者もいた。のちに2年連続賞金女王となる当時高校2年生の福嶋晃子もそんな一人だった。

 多くの選手のスカートなどは膝上10センチ程度だったと思う。もちろん市販のゴルフウエア。ドレスコードにのっとったコース側の判断だったようで、弊社の担当者も調整に奔走していた。福嶋が結婚し、母となった頃に当時のことを尋ねたことがある。記憶は鮮明だった。「泣くでしょう。悔しかったから。だから絶対に優勝しようと思った」。結果は有言実行の2年連続優勝。必要なものはクラブハウスのショップで購入したという。

 この大会は、女子アマチュアの発展を目的に84年から始まった。選手にとっては厳しいお達しも、コース側にしてみれば将来のあるジュニアたちを思う親心だったのだと思う。この30年で、ウエアに対する認識も大きく変わった。だが、高校ゴルフ連盟のユニホーム規定には「色は単色(ベルト通し、ポケット含む)とし、(中略)女子はスカート、ハーフパンツの着用は認めるが、ひざ上10センチ以内とする」と今も明記されている。

 プロとアマの境目がはっきりしない今だからこそ、アマはアマのルールを貫くべきだと思う。ただ、定規で膝上を測ったらセクハラでアウトだろうな。(臼杵孝志)

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