巨人、エース・菅野の“英才教育” 直系の後輩・大城捕手に

 巨人・菅野智之投手(30)が3日の中日戦(東京ドーム)で今季12球団最速となる完封勝ち。2勝目を挙げた。東海大相模高-東海大の直系の後輩でもある大城卓三捕手(27)をマウンド上で教育しつつの1安打ピッチングだ。

 右腕はマウンド上で幾度なく大城のサインに首を振りつつ、7回1死からビシエドに左中間二塁打を打たれるまで無安打を継続した。

 「大城がちょっと…なかなかね。まだまだ。でも彼も一生懸命食らいついてきてくれようとしている。いまは(小林)誠司がいないですけど、彼にとってチャンスですしね。ここを抜ければチームにとってもプラスになる」と菅野。前回登板の6月26日のヤクルト戦(神宮)では6回を投げ切れず5失点KOを食らい、大城はリード面でやり玉に挙げられた。

 前日2日のDeNA戦(東京ドーム)で打っては3安打3打点、守っても先発の桜井を好リードし、今季の投手陣最長の8回1失点に導いたのは炭谷。この日の相手先発は左腕エースの大野雄。左打者の大城ではなく、打率・353と結果を出している炭谷に先発マスクを託す選択は十二分にありえたはずだが、原辰徳監督(61)は大城に汚名返上の機会を与えた。

 「ワンパターンにならず、工夫しながら。リードも非常に良かった。きのうのバッテリー間の呼吸というか、共同作業が刺激になっていたと見えました」とうなずいた指揮官。

 大城の教育を託された右腕は常々、大城に「勝負どころではジェスチャーを大きく」「低くボールが欲しいときは構えを徹底して」などと配球だけでなく投手心理を踏まえたリードを教え込んできた。

 「細かいことは言えないけど、まず大城の考えを聞いて、僕はこういうふうに攻めたいよと伝えています。もちろん、マウンドでサインが合わないとかは当たり前のこと。こういう競った試合で投げミスは命取りになる。そこはこだわって投げさせてもらいました」

 さながら職場の実務で訓練を積む『OJT(On the Job Training)』。エースの英才教育は続く。 (片岡将)

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