Jリーグ“バラバラ再開”決定の舞台裏 「7月」主張のJ1が押し切る

 サッカーJリーグが新型コロナウイルスからの再始動を決めた。29日の第8回臨時実行委員会で、J1を7月4日に再開、J2再開とJ3開幕は6月27日となった。7月10日以降は国の指標に合わせることを条件に、収容人員50%以下の観客動員へ準備にも入る。

 Jリーグ・村井満チェアマン(60)は「これで年内に全日程を消化できる」としたものの、全く余裕のない日程。約180億円で放映権契約をしているDAZNからも満額が得られるが、コロナの第2波や台風などでリーグ戦をこなしきれなければ、減額される恐れがある。

 真夏の連戦は極力避けたいという意向で、Jリーグ側は1日でも早い再開を要望し、6月27日の一斉再開を提案。一方で、緊急事態宣言の解除が遅れた首都圏や関西などのクラブは7月4日を主張した。

 クラブの強化担当者らを集めた27日のオンライン会議では「けがのリスクが高まる。1日も多く準備期間が欲しい」と反対意見が続出。あるJ1クラブの出席者は「これで6月になったら現場無視もいいところだ」と憤り、7月4日の再開を譲らず、押し切った。

 再開にむけた最後のネックはJ1~J3全56クラブの選手らに対するPCR検査の扱い。最も避けたかったのは国民からのブーイングだ。

 事実、欧州リーグの先頭を切って今月16日に66日ぶりの再開を果たしたドイツのブンデスリーガでも、世論調査で50%以上が「サッカーだけが再開して大丈夫か?」と多くの反対意見を占めた。PCR検査が浸透していない日本で、Jリーグが独占するような形になれば「なぜ、優先して受けられるのか」という声は必ずあがる。

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