鳥谷退団で藤浪はスランプ…阪神の「顔」は原口文仁こそふさわしい

 大腸がんと闘いながら昨季、代打の切り札として活躍した阪神・原口文仁捕手(28)。今季は貴重な全国区の「顔」として期待がかかる。

 西の伝統球団の阪神には老若男女が知る人気選手が常にいたが、その役割を担ってきたベテランの鳥谷が昨季限りで退団。大阪桐蔭高時代に甲子園で春夏連覇を達成し、3度の2ケタ勝利を挙げた藤浪も、近年のスランプ続きにバツの悪いコロナ禍に巻き込まれ、今や風前のともしびだ。

 そんな中で球団の期待を一身に集めるのが原口だ。今年3月から「アフラック生命保険」が放映する2種類のCMに出演中。サヨナラ打を放ったシーンでプレーをアピールするだけでなく、人気グループ・嵐の櫻井翔(38)とはキャッチボールで共演を果たした。

 広告代理店関係者は「アスリートが全国放映されるCMに出演するのは、五輪でメダルを獲得した選手が多い。野球なら大谷翔平らメジャーリーガーが主になる」と説明。原口の出演が大抜擢なのは言うまでもない。

 「いろいろ発信できる立場になった。(CMの)反響もありました」と原口。CM撮影中には、自身のチャリティー活動や嵐の活動休止に関する心境について、桜井と語り合ったという。

 チーム関係者は人柄を高く評価。「絶えず、謙虚な気持ちで地道に努力できるのが彼の最大の持ち味。だから大変な病気を患っても、応援しようという周囲の機運は高かった」と明かし、「急に顔を指されるようになっても天狗になる性格ではない」と太鼓判を押す。

 あとは本業でどこまで露出を増やせるか。現状では定位置の確保は難しいが、数字さえ残せば全国区のスター選手になれる条件はそろっている。(山戸英州)

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