紀平が大会初V2!4回転回避、3Aミスも後半怒濤リカバリー/フィギュア

 「勝つことが一番の目的」と臨んだ紀平は、ミスを挽回した。冒頭の3回転サルコーは鮮やかに決めるも、続いて予定していた連続ジャンプでミスが出た。SPでは安定していたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半で抜け、単発となり、「すごく焦りはあった」と振り返った。

 「ステップをしながら考えていました」と単発で予定していたトリプルアクセルに2回転トーループをつけた。17歳の冷静な修正力に観客も思わず「おー」と声を上げた。失点を最小限に抑えた紀平は「リカバリーして大幅に構成を変更できたのが収穫」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 1月に敢行した米コロラド合宿での成果も発揮。フリーの演目「インターナショナル・エンゼル・オブ・ピース」は世界のさまざまな宗教音楽を使っており、曲調が次々と変化する。音楽に合わせて、にらむような表情になったり、優しく舞ったりするのが特徴。振付師のトム・ディクソン氏の指導で磨きをかけた表現力でも観客を魅了した。

 4回転や3回転半を駆使し、グランプリ(GP)ファイナルで表彰台を独占したシニア転向1季目のロシア三人娘(コストルナヤ、トルソワ、シェルバコワ)と直接対決する世界選手権(カナダ・モントリオール)まで、残り約1カ月。「日本に帰ったらすぐに練習する。4回転とか、スピン、ステップとか、練習したいことがたくさんある」。向上心あふれる日本女子のエースは「打倒ロシア勢」に燃えていた。 (武田千怜)

 ◆紀平を指導する浜田美栄コーチ 「考えて冷静に滑れていた。すごく成長した」

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