紀平崩れず連覇 3回転半、思わぬ失敗も「リカバリーできた」

 大技を回避しての優勝だった。演技冒頭のサルコーは4回転ではなく、3回転で降りた。現地入り後も「日によって感覚が違う。(4回転を)やるつもりでイメージしながら練習したい」と悩んだ。朝の起床時に疲労が大きく、最終的に午前の公式練習後に回避を決めた。「跳ぶ自信がない限り、試合には入れない」と割り切った。

 想定外だったのは2本目のジャンプ。SPでも跳び、安定していたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半で抜けた。それでも、「すごく焦りがあった」との言葉とは裏腹に大崩れはしなかった。

 単発で予定していた3回転半に2回転をつけたほか、より失敗のリスクが低いジャンプ構成に変更するなど冷静に巻き返した。1月の米コロラド合宿で振付師のトム・ディクソン氏の指導で磨きをかけた表現面にも自信があった。

 ミスを挽回し、SPに続き、フリーともトップで男女を通じて大会史上初の2連覇達成。「うまくリカバリーできたことが収穫。狙って優勝できたことがすごくよかった」と笑みを浮かべた。

 世界選手権(3月・モントリオール)まで残り約1カ月。4回転ジャンプを操るロシア勢に対抗するには、4回転サルコーの習得は不可避といえる。「日本に帰ったらすぐに練習。4回転もたくさん練習したい」。歩みは止めることはない。(田中充)

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