紀平、3回転ルッツ成功で壁越えた フィギュア四大陸選手権女子SP 

 氷上で右手を高々と掲げた。全日本女王の肩書を引っさげて臨んだ紀平が81・18点でSP首位。存在感を示した。

 「課題」をクリアした演技だった。

 青の衣装に身を包んで演じた「ブレックファスト・イン・バグダッド」。今大会では、左足首痛で今季のグランプリ(GP)大会や全日本選手権で回避していた3回転ルッツを組み込んだ。

 基礎点が1・1倍になる演技後半の最後のジャンプ。「久しぶりと考えず、ジャンプのイメージだけして跳ぶことができた」と軽やかに決めた。

 昨年末の全日本後の会見では「ルッツはダブル(2回転ジャンプ)から徐々にスタートしている」と慎重だった。一方で「ルッツを必ず戻すという強い気持ちで取り組む」と語り、一日に跳ぶ本数を増やすなど地道に積み重ねた。1月下旬に米国合宿から戻った際には、今大会での再投入を明言。この日の公式練習でも入念に助走の軌道などをチェックし、本番での成功につなげた。

 演技冒頭では、公式練習から安定していた武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をきれいに成功。続く2連続3回転ジャンプも危なげなかった。

 「いいスタートが切れた」と手応えを口にした日本女子のエース。男女を通じて史上初となる2連覇へ視界良好だ。(田中充)

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