紀平、1番滑走に戸惑い アクセルにミス「悔しい」

 気持ちが落ち着かないまま、紀平はスタートのポジションに立っていた。「久しぶりな順番」という第4グループの1番滑走。直前の6分間練習を終え、息が上がったまま演技に入った。

 珍しく冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の着氷が乱れた。「こうしたらミスするとかを考えてから、リンクに立つ方がよかったのかな」と振り返った。

 それでも、あとは立て直した。3回転フリップ-3回転トーループの2連続ジャンプをきれいに決めると、演技後半の3回転ループも成功させる意地を見せた。73・98点の首位発進にも、「調子は良かっただけに、アクセルが悔しい」と唇をかんだ。

 4回転を武器に世界を席巻するロシア勢に対抗すべく、自身も進化を求め続けている。グランプリ(GP)ファイナルで失敗に終わった4回転サルコーに、21日のフリーでも挑む予定。2位の宮原とは3・87点差の接戦だが、「今のところは何があっても入れるつもり。何とか合わせるようにしたい」と力強い。

 勝負のフリーに向け、「完璧な演技をして優勝したい。自己ベストを更新できるようにがんばりたい」。まだ全日本のタイトルを手にしたことのない17歳が、初優勝をつかみにいく。(久保まりな)

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