羽生結弦が描く2022年・北京五輪“逆転劇”の胸算用

 実は、そのヒントとなりそうな重大発言が、11月下旬のNHK杯の直後に、羽生選手自身の口から飛び出していた。

 「この大会で優勝した羽生選手が、“いつかロシア人コーチに師事してみたい”と初めて明かしたのです」(前出・スケート連盟関係者)

 今、フィギュア界ではロシア勢が席巻中だ。

 今回のGPファイナルでは、女子の表彰台をコストルナヤ選手(16才)、シェルバコワ選手(15才)、トルソワ選手(15才)のロシア勢が独占したが、彼女たちは全員がロシア人のエテリ・トゥトベリーゼコーチの指導を受けている。

 「トゥトベリーゼ氏は、鉄の女という異名を持つほど笑わないコーチとして有名で、練習で150%、本番では110%の力を出すというモットーのもと、練習から全力を尽くすようにと厳しい指導をしています。その成果か、エテリ組と呼ばれる教え子は、女子ながらいとも簡単に4回転を跳ぶ選手ばかり。

 今、ロシア=4回転先進国というイメージが、フィギュア界にはあります。羽生選手が、ロシア人コーチに興味が湧いている理由もそこにあるはずです」(前出・フィギュアスケート関係者)

 ◆演技構成点では羽生選手が勝利

 先のGPファイナルのショートプログラムの翌日、羽生選手は公式練習で、フリーのプログラムには入っていないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を練習し始めた。着氷まで近づいて転倒したジャンプが3度。ひやりとするシーンもあった。

 「羽生選手のコーチがトラブルに遭い、合流が遅れていたんです。本来なら、試合前にプログラムにない4回転半の練習をコーチが許すはずがない。羽生選手は“運命主義者じゃないけど、コーチがいないことに何らかの意味があるはず”と考えて、勝手に4回転半の練習を始めたそうです。彼は4回転半を“王様のジャンプ”と称しています。ネイサン選手に勝つためには、どうしても必要だと考え、コーチ不在をいいことにやってしまったのでしょう」(前出・フィギュアスケート関係者)

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