羽生SP2位、史上最大の逆転へ挑む!4回転ルッツ「入れたい」/フィギュア

 フィギュアスケート・GPファイナル第1日(5日=日本時間6日、イタリア・トリノ)開幕し、男子ショートプログラム(SP)で最多5度目の優勝を狙う羽生結弦(ANA)が97・43点で2位だった。3連覇が懸かるネーサン・チェン(20)=米国=が110・38点で首位。25歳の誕生日に迎える7日午後9時38分滑走予定のフリーで4回転ルッツの封印を解き、自身最高難度の演技構成で大逆転劇を演じる。

 いつもとは違った。普段は表情豊かに演技後の問答に応じる羽生の顔がこわばる。チェンに12・95点引き離されて2位。怒りの矛先を自らのミスに向けた。ひときわきつい口調から悔しさがにじんだ。

 「とにかく実力不足です。情けないなって」

 110・38点。2人前に滑った好敵手にたたき出された。自身が持つSPの世界最高まで0・15点に迫るハイスコアを確認してリンクへ。かつて荒川静香が金メダルを獲得した2006年トリノ冬季五輪の会場で揺れる日の丸に見守られ、最終滑走を迎えた。

 後半に予定した4回転-3回転の連続トーループで1本目の回転軸が後ろに傾き、単発となった。得点源とするはずの得意技で痛恨の失敗。対照的にほぼ完璧に演じたチェンに、大きく水をあけられる要因となった。

 今大会はジャンプの指導を仰ぐジスラン・ブリアン・コーチに同行してもらう予定も、到着が遅れて会場に姿を見せず。「それが原因でミスしたとは全く思えない」。コーチ不在の影響は否定したものの、得点を待つキス・アンド・クライには1人で座り、前日4日の公式練習から自分で準備を進めるしかなかった。

 これまでで自身最大の逆転劇は、ヘルシンキで行われた2017年の世界選手権。SPで首位と10・66点差の5位と出遅れたが、当時の世界最高を塗り替える223・20点をマークした。それを上回るチェンとの12・95点差をひっくり返すため、7日のフリーで攻めに攻める。

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