清原和博氏、NPB復帰へ「頑張る」 ワールド・トライアウトで背番号『3』披露

 2016年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた元プロ野球選手の清原和博氏(52)が30日、神宮球場で開催された「ワールド・トライアウト」で監督を務めた。西武時代に着けた背番号「3」のユニホーム姿で登場した清原氏は、「まだ薬物依存の治療もあり、執行猶予も明けていないが、足元を見つめて野球を一番大切にやっていきたい」とあいさつ。球界復帰への意欲を語った。

 清原氏は西武時代と同じ背番号「3」のユニホーム姿で登場。入団時のエースで、1995年からは監督でもあった東尾修氏(69)とのトークショーの中で、東尾氏がスタンドの観客に「いつか日本野球機構(NPB)のユニホーム姿で本当の復帰ができるように応援してやってください」と呼びかけると、大きな拍手が起こった。

 「そういう目標を持って頑張っていきたい。(事件から)約4年、またグラウンドでこういう声援をいただけて、これからの人生にすごく力になります」

 清原氏はスタンドのファンに深く一礼し、感謝の気持ちを表した。実戦形式で行われたトライアウトでは、2016年5月に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けて以降初めて務めた監督としてベンチに入り、投手交代などの役目を担った。

 「若い選手と同じベンチに入って、必死になっている選手と同じ空間にいて感無量です。自分にとって宝物になる一日でした。彼らは僕より(年齢が)半分くらい。野球が好きでプレーしているなと伝わった。うらやましいと思いました」

 チャンスをつかもうと奮闘する若者の姿に、自身の現状を重ね合わせて胸を熱くした。会場となった神宮球場は、巨人時代の2004年6月4日のヤクルト9回戦で、ベバリンから中前打して通算2000安打を達成した場所。スタンドには当時の横断幕を掲げるファンの姿もあった。

 「ファンのみなさんの声援があって、グラウンドに帰って来られたという気持ちです。応援していただけて心からうれしいです」

 4年の執行猶予期間が満了するのは約半年後の来年6月15日。「まだ薬物依存の治療もあり、執行猶予も明けていないが、足元を見つめて野球を一番大切にやっていきたい」。道が険しいことは本人も自覚している。

★清原氏の近年の動向

 ◆2016年2月2日 警視庁が東京・港区の自宅マンションを家宅捜索し、覚醒剤所持の容疑で現行犯逮捕

 ◆同3月17日 警視庁本部に拘留され、保釈保証金500万円を納付し保釈。医療施設に入院した

 ◆同5月17日 東京地裁で初公判が行われ、野球評論家の佐々木主浩氏が弁護側の証人として出廷

 ◆同5月31日 東京地検に所持と使用、譲り受けの罪で起訴され、懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた

 ◆同6月15日 判決を受け入れて控訴しなかったため、控訴期限の14日後に判決が確定

 ◆18年8月21日 甲子園で行われた第100回全国高校野球選手権大会の決勝を観戦

 ◆今年3月6日 東京・銀座で厚生労働省主催の「誤解だらけの“依存症” in東京」にゲスト出演

 ◆同10月30日 「ワールド・トライアウト2019」の発表会見に出席。監督を務めることが正式発表された

 ◆同11月17日 沖縄・浦添市で行われた野球イベント「FM沖縄開局35周年記念ドリームマッチ」にPL学園高の後輩で元中日の立浪和義氏らとともに参加。16年1月11日の日本プロ野球名球会イベント以来となるユニホーム姿で地元の少年野球チームとの試合に4番打者で出場した

★「ワールド・トライアウト2019」

 戦力外になった元プロ野球や高卒以上のアマチュア選手、米マイナーリーガーを対象に行う公開トライアウト。国内の独立リーグなどから42選手が参加した予選会(11月7日、保土ケ谷)を通過した選手に、海外選手らを加えた26選手がこの日、試合形式の本選を行った。東大野球部出身の加治佐平氏が代表取締役CEO、日本ハム、阪神などでプレーした田中聡氏が取締役COOを務める「株式会社WorldTryout」が運営。NPBが2001年から開催している12球団合同トライアウトとは別イベントで今回が初開催。

■清原和博(きよはら・かずひろ)

 1967(昭和42)年8月18日生まれ、52歳。大阪府出身。PL学園高では1年夏から甲子園に5季連続で出場し、2度優勝(1、3年夏)。85年秋のドラフトで当時最多タイとなる6球団から1位指名を受け、西武に入団。1年目に高卒新人として歴代最多の31本塁打を放ち、新人王を獲得。96年オフにFAで巨人に移籍。2005年オフに戦力外となり、オリックスへ。08年に現役を引退した。通算成績は2338試合に出場、2122安打、打率・272、525本塁打、1530打点。右投げ右打ち。

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