紀平4回転挑むか…露新星3人とハイレベルバトル フィギュアGPファイナル

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズは23日までの第6戦、NHK杯を終え、成績上位6選手によるGPファイナル(12月5日開幕、トリノ)に出場する顔ぶれがそろった。ハイレベルな戦いが必至の女子は、高難度の演技を武器に高得点をマークしてきた今季シニア1年目のロシア勢3人が優勝候補に並ぶ。日本から唯一出場する紀平梨花(関大KFSC)は2連覇を目指し、大技の4回転サルコー投入を見据えている。(久保まりな)

 ■3人の新星で6戦全勝

 NHK杯で女子を制したのは、16歳のアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)だった。ともにシニア1年目を過ごすロシアのアンナ・シェルバコワ(15)、アレクサンドラ・トルソワ(15)に続き、3人そろってGP2連勝を飾った。1つの国がGP全6戦で優勝するのは初の快挙。コストルナヤは「もっときれいに滑れた」と貪欲で、満足していない。

 3人の新星には、それぞれ“色”がある。トルソワはフリーにルッツ、サルコー、トーループと3種類の4回転を組み込む。シェルバコワはフリーで基礎点の高い4回転ルッツ2本を跳ぶ。コストルナヤには4回転がなく、武器は高さがあるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だ。

 昨季のGPファイナルで初出場優勝を果たした紀平は、2連覇を狙う。今季はGPシリーズ第2戦のスケートカナダでトルソワに、NHK杯ではコストルナヤに屈した。「安定した演技を見せるだけでは勝てない」と感じている。

 ■フリーで大技投入を視野

 紀平はロシアの若手と渡りあえる可能性を秘めている。フリーで大技の4回転サルコー投入を視野に入れている。NHK杯のフリー冒頭で跳んだ3回転を4回転にできれば、基礎点は4・30点から9・70点となり5・40点の上積みが見込める。公式練習で1本着氷したNHK杯では、確実にGPファイナル出場をつかむため回避した。練習は積んでおり、ファイナルでの挑戦もありうる。

 紀平はGPファイナルの展開を「出来栄えとかレベルの取りこぼしで順位が変わる厳しい戦いになる」と予想する。2018年平昌五輪女王のアリーナ・ザギトワ(ロシア)、実力者のブレイディ・テネル(米国)も加わり、06年トリノ五輪の舞台で、激戦が繰り広げられる。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ