朝乃山、10勝目にも「普通っす」 年間最多勝も決定 大相撲九州場所 

 新三役の朝乃山が堂々の10勝目を挙げた。それでも感情の高ぶりはなく、「普通っす。勝ち越したときと気分はあまり変わらない」と貫禄十分だ。3敗を守り、優勝争いに踏みとどまった。

 相手は押し相撲の琴勇輝。立ち合いから突き放されてまわしには手が届かない。ならばと、右の押っつけで相手の体勢を崩し、そこから突き押しで応戦した。じりじり前進して土俵外に追いやり、「落ち着いて取れた」とうなずいた。

 八角理事長(元横綱北勝海)も「新三役という感じがしない。勝ち方が良い」と高く評価。理想に掲げる左上手、右差しの「右四つ」になれなくても完勝したところに強さを感じさせた。

 これで年間勝利数を54まで伸ばし、年間最多勝を確定させた。横綱の休場が多かったとはいえ、1年通して安定した成績を残した証だ。

 先場所は平幕で10勝。今場所もすでに10勝した。あと2番。さらに勝ち星を伸ばせば、来場所次第で「大関」の声も高まってくる。高島審判部長代理(元関脇高望山)も「あと2つ勝ったら面白い」と含みを持たせた。

 1敗の白鵬と2差がついており、優勝は難しい状況にある。「先のことは考えていない。集中していく」と朝乃山。来年に良い形でつなげるためにも、大事な残りの土俵になる。(浜田慎太郎)

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