羽生「自分を超える」3季ぶりGPファイナルへ22日SP/フィギュア

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯は22日、札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕し、男女、ペアのショートプログラム(SP)が行われる。21日は公式練習と前日会見が同市内で行われ、冬季五輪男子2連覇の羽生結弦(24)=ANA=はGPファイナル(12月5日開幕、トリノ)進出に向けて意気込んだ。合計の世界最高得点更新に期待が懸かる一戦に自然体で臨む。

 向き合うのは今の自分自身だ。3季ぶりのGPファイナル、さらには世界最高得点更新の期待が高まる一戦を前にしても、羽生は冷静だった。

 「日本でやる、札幌でやるNHK杯。雰囲気を感じながら、最高の演技ができるように」

 GPシリーズの自身初戦、スケートカナダは合計322・59点で優勝。世界王者のネーサン・チェン(米国)が昨季マークした世界最高まで0・83点に迫る得点だった。どこまでスコアを伸ばせるかは焦点となるが、深いこだわりは示さない。

 「今季、一番点を出しているのは僕。それは超えないと」。羽生にとって過去2年のGP2戦目は鬼門。一昨年はNHK杯開幕前日、昨年はロシア杯のフリー当日に公式練習で右足首を痛め、GPファイナル出場はできなかった。選ばれし6人による勝負の銀盤に立てなかったからこそ、「健康に」と強調した。

 公式練習ではトーループ、サルコー、ループと3種類の4回転ジャンプを跳び、9度着氷した。フリーの曲「Origin」をかけた練習では、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が乱れたものの、タブレット端末で撮影した動画で確認しながら入念に調整を進めていた。

 NHK杯はシニアデビューした2010年に初出場したGPシリーズ。4回転ジャンプを初成功させた思い入れのある大会だ。「自分がやってきたことを出して(世界最高得点を)更新できれば」と力を込める。

 ルール変更前の合計330・43点は、フィギュア史に残る。滑走順は最終の1つ前の11番で午後8時26分スタート予定。寒さの増す北の大地で、輝かしいキャリアに新たな一ページを刻む。(鈴木智紘)

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