阪神・矢野監督、パドレス傘下からFAの牧田に熱烈ラブコール「絶対必要」

 阪神・矢野燿大監督(50)が20日、獲得を目指している牧田和久投手(35)=パドレス傘下からFA=について「絶対必要な選手」と初めて熱烈ラブコールを送った。必要とあれば直接出馬へ意欲。楽天、西武との三つどもえの争奪戦の様相の中、“恋人”へ熱い言葉を投げかけた。

 安芸での収穫に手応えをにじませても、物足りない。まだまだ、V奪回へ必要なピースがある。今、最も欲する男-。秋季キャンプが終わってから一夜明け、矢野監督の口から、まだ見ぬ恋人への熱いラブコールが真っ先に飛び出した。

 「来てもらえば、すごいいいことしかないのでね。来てもらうことでいろんなプラスがあると思うので。俺も絶対必要な選手かなと思ってる」

 獲得を目指す牧田について指揮官が言及するのは初めてで、堰を切ったように賛辞の言葉が止まらない。「先発でも中継ぎでも、そして経験もあって。どこにでもはめられるようなピッチャー」。ここまで他球団の選手について話すのも就任以来、異例のこと。とにかく虎に来てほしい。その一心だった。

 思いだけではない。「牧田が悩んでたり聞きたいことがあるっていうなら、もちろん俺も喜んで行かせてもらう」と、必要とあれば直接出馬で熱意を示す。2015年の第1回プレミア12では、侍ジャパンのバッテリーコーチと選手として同じ目標に向かって戦い、同じ釜の飯を食べた仲。口説き落とす自信もにじませた。

 昨季はメジャーで27試合に登板し、0勝1敗。今季はメジャーでの登板はなく、夢半ばでFAとなった右腕だが、もう一花咲かせてくれるという確信があるからこそ。戦力としての期待はもちろん、「青柳とか同じような投げ方のピッチャーも参考になる部分もある」。青柳は今季初めて9勝をあげて伸び盛りのアンダースロー。投法を参考にしてきた先輩が加入すれば、何よりの教材となる。指揮官の頭の中にはそんな青写真も描かれている。

 この日、東京都内で取材に応じた谷本修副社長兼球団本部長は「全力をあげて」と獲得に向けて動いていることを改めて明言。関係者の話を総合すると楽天、西武も獲得に乗り出しており、条件面では楽天が一歩リードしているもよう。「(時間は)それなりにかかるんじゃないですかね。人気選手ですから」と粘り強く交渉していく構えだ。

 今オフはFA戦線に参戦しなかったが、ソフトバンクから中田を獲得。秋季キャンプでは山本昌臨時コーチの指導もあり、投手陣の整備に手応えをつかんだ。そこに日米で経験豊富なアンダースローが加われば、今季12球団トップの防御率3・46を誇った投手陣はさらに盤石となる。

 「来シーズン勝つことを考えていけば、(補強は)もちろん必要なことなので。それは両方あわせてやっていかないと」と、指揮官が言葉に力を込める。ドラフトでは5位まで高校生を指名しただけに、牧田獲得の成否が矢野虎2年目の鍵を握る。(大石豊佳)

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