台風で被災の五輪自転車コース 復旧にめど 国道、年内に通行止め解除

 台風19号の影響で道路が崩落した神奈川県相模原市の国道413号について、国土交通省と市は、年内に通行止めを解除する見通しを発表した。2020年東京五輪の自転車ロード競技のコースにもなっており、復旧に向けた工事が急ピッチで進められていた。五輪開催のめども立ったという。 

 東京五輪の自転車ロードレースは東京都の武蔵野の森公園を出発し、神奈川、山梨県を経て静岡県の富士スピードウェイに至る総距離約240キロのコース。相模原市を通るのは、山梨県境までの約30キロ。このうち、同市緑区の湯口沢橋手前と境沢橋手前の2カ所が大きく崩落。斜面の山側から流れてきた雨水や土砂で道路の基礎や擁壁が大きく削られ、約6キロの区間が通行止めを余儀なくされた。

 市は「経験したことのない難工事」と、国が10月に工事を代行することが決定し、復旧が進められていた。「斜面も作り直し、年内には元の道路に完全に戻る。五輪への影響は出ないように工事を進めてきた」と、国交省相武国道事務所の担当者。通行止めが解除され、片側交互通行となる見通しだ。

 このほか、台風19号の影響で、付近の6カ所でも土砂崩れが発生。市が工事を担っており、年明けに集中工事を設定している。近くでは昨年10月にも台風で土砂崩れが発生し、復旧に向け工事が進められているところだった。市の担当者は「どれくらいかかるかは調査中だが、早急に復旧の時期を示したい」と強調した。

 今年7月には、五輪本番と同コースを走るテストイベントが実施され、沿道には多くの市民が詰めかけたという。市は「五輪のロードレースを楽しみにしている市民もたくさんいるので、早く工事を終わらせたい」としている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ