山田哲が逆転世界一弾!侍ジャパン、前回大会の韓倒リベンジで10年ぶり頂点/プレミア12

 第2回プレミア12 決勝(17日、日本5-3韓国、東京D)決勝が行われ、稲葉篤紀監督(47)率いる日本(2次ラウンド1位)は韓国(2位)に5-3で逆転勝ちし初優勝を果たした。二回に山田哲人内野手(27)=ヤクルト=が今大会1号の逆転3ランを放ち、勝利に貢献。3本塁打13打点をマークした鈴木誠也外野手(25)=広島=が最優秀選手(MVP)に選ばれた。2009年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来、10年ぶりの世界一。20年東京五輪での金メダル獲得へ、弾みを付けた。

 左翼席に弾丸が突き刺さると、山田哲は拳を握り、珍しく感情を爆発させた。1-3の二回2死一、二塁。韓国のエース・梁●(=王へんに玄)種に対し2ストライクからファウルで3球粘り、最後は直球を振り抜いた。

 「『やってやったぞ!』という気持ち。ずっと悔しい思いをしていた。心の声が体に表現されました」

 大会1号は殊勲の逆転3ラン。ぐるり360度、4万人超の観衆から浴びた「山田コール」に胸を張った。

 来夏の東京五輪を前に代表選考のたたき台となる今大会。当初のメンバーリストに山田哲の名前はなかった。所属するヤクルトの本拠地、東京で開催される夢舞台。肩を落としかけたその時、スマートフォンが鳴った。

 「ファーストはできるか?」

 稲葉監督の問いかけに「どこでもやります。よろしくお願いします」と即答した。

 すぐに日の丸を刺しゅうしたファーストミットを発注。宮崎合宿中は鈴木(広島)と張り合うように毎日特打に励み、井端コーチに志願して一塁守備のノックも受けた。

 しかし、中南米投手の手元で動く球に苦戦し、台湾での1次ラウンドは3試合で8打数1安打と今大会は不振が続いた。金子ヘッドは「足を上げる(打撃フォームの)打者は国際大会では難しいかも」と分析していた。

 そこで、山田哲は「練習しかない」とひたすらバットを振り、動画で対戦する投手を徹底研究した。前日の韓国戦で2安打2打点をマークし、復調の手応えをつかむと決勝で最高の結果を得た。

 見たい“景色”がある。2008年北京五輪。世界新記録で金メダルに輝いた競泳男子平泳ぎの北島康介に熱狂した。サッカー少年だった山田哲は、野球日本代表の戦いを見て「野球でも五輪に出られるんだ」と目標を定めた。「東京五輪に出たい。金メダルがほしい」。表彰台の真ん中に立つ日を夢に描く。

 「代表に選ばれて、こういう緊張する試合をしたい。世界一になりたい」。夢へと続く執念の一振り。リードオフマンの座は譲らない。(佐藤春佳)

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