8年ぶり大学生!円角有希がぶっちぎりV、7人首位の混戦からイッキ5打差/サンスポ女子アマ

 TOMAS CUP第36回全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権最終日(13日、静岡カントリー浜岡コース&ホテル高松コース=6358ヤード、パー72)首位に並んで出た円角(えんかく)有希(20)=岐阜・中部学院大3年=が4バーディー、2ボギーの70で回り、ただ一人のアンダーパーとなる通算4アンダーで初優勝した。初日に7人が首位に並んだ混戦から抜け出し、2位に5打差をつける圧勝劇。大学生の優勝は2011年大会以来、8年ぶりとなった。円角は来年の「フジサンケイレディスクラシック」本戦出場権を獲得した。

 149センチと小柄な円角が、大きな存在感を放った。2日連続の70で、参加96人中ただ一人のアンダーパー。近年は10代の優勝が続いていたが、2011年大会の岩周(いわちか)里紗以来の大学生Vを果たした。

 「ホッとしました。めちゃくちゃうれしいし、ドキドキしてます」

 最終組の円角は出だしの3ホール連続でショットを曲げたが、粘ってパーセーブ。4番(パー3)で5メートルのバーディーパットを沈めて流れに乗った。11番(パー5)でダブルボギーをたたくも12、17番で取り返した。強風で多くの選手がスコアを崩す中、安定したプレーで独走した。

 小学1年でゴルフを始め、同5年時に当時最年少でこの大会に出場。金沢学院高卒まで計8度出場したが、飛距離が出ず成績は振わなかった。岐阜・中部学院大スポーツ健康科学部に入学し、授業は器械体操や陸上など体育の実技がほとんどで「筋肉痛で大変」。授業以外にも体幹や筋力トレーニングを積むことで、体に変化が生まれた。

 大学入学後、平均飛距離は10ヤードアップの220ヤード。「グリーン手前を狙っていたのが、今はピンを狙えるようになった」。守りから攻めのゴルフに変わり、大学1年時に県内の大会で優勝。昨年は「中京テレビ杯中部女子学生」を制してプロツアー出場も果たした。

 週2度キャディーをしているアルバイト中にもヒントを得た。ある利用客から「うまい人は構えて3秒以内に打つ」と教わった。それまでは考えすぎる傾向があったというが、自身に“3秒以内ルール”を課すことで迷いが消え、リズムよく振れるようになった。

 この優勝で出場権を獲得した「フジサンケイレディスクラシック」については「楽しみもあるが、(川奈ホテルGCは)難しいコース。思い切って自分のプレーをしたい」。伸びしろ満点の円角が、プロの舞台でひと暴れする。 (稲垣博昭)

 【主催】サンケイスポーツ

 【後援】日本ゴルフ協会、産経新聞、夕刊フジ、フジサンケイビジネスアイ、フジテレビ、ニッポン放送

 【特別協賛】リソー教育グループ(TOMAS)

 【協賛】ダンロップスポーツマーケティング、ブラックアンドホワイトスポーツウェア

 【協力】静岡カントリー浜岡コース&ホテル、軽井沢72ゴルフ、アートレイクゴルフ倶楽部、敦賀国際ゴルフ倶楽部

★先祖はお寺の人

 円角は、名字のことを聞かれると「珍しいですね。金沢の親戚(しんせき)関係でしたか見たことがない。先祖はお寺の人だとか…」と話した。「名前由来net」によると、「円角」姓は全国で約150人と少なく、そのうち石川県に比較的多い約60人(いずれも推定)がいるとされる。

★全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権

 女子アマチュアゴルフの発展を目的に1984年に創設され、今年で36回目。東西の予選通過者と、シード選手を加えた98人が出場。優勝者には翌年の日本女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」(静岡・川奈ホテルGC富士C)の出場権、3位タイまでは同大会のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)出場権が与えられる。歴代覇者には福嶋晃子、横峯さくら、森田理香子らが名を連ねる。

■円角 有希(えんかく・ゆき)

 1998(平成10)年12月8日生まれ、20歳。金沢市出身。姉の影響で6歳からゴルフを始める。金沢学院高から岐阜・中部学院大に進学し、現在3年生。昨年の「中京テレビ杯中部女子学生」で優勝し、同年の「日本女子学生」では2位。ドライバー平均飛距離220ヤード。目標の選手はイ・ボミ。趣味はドラマ鑑賞。父・一明さん(64)、母・美紀さん(51)、姉・史歩さん(25)、妹・育未さん(20)。149センチ、49キロ。

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