神宮第二球場ラストゲーム、名門対決は帝京の勝ち/秋季東京都大会

 秋季高校野球(3日)東京都大会は2020年東京五輪・パラリンピックによる再開発に伴い解体される東京・新宿区の神宮第二球場で準々決勝2試合が行われ、帝京と創価が4強入りした。帝京は日大三に2-1で逆転勝ち。1961年に完成し、数々の名勝負が繰り広げられてきた同球場の高校野球最後となった試合は、春夏甲子園で優勝経験のある強豪同士の熱戦で締めくくられた。準決勝以降は神宮球場で行われる。

 約5000人の高校野球ファンで超満員となった神宮第二球場に大歓声が響いた。1961年に完成した“名物球場”の最後は春夏甲子園で通算3度優勝の帝京が同じく3度優勝の日大三に逆転勝ちを飾った。

 「これだけのお客さんが入っている中で、接戦のゲームができてよかった。お客さんも喜んだんじゃないかな」

 前田三夫監督(70)も感慨深げだ。同点に追いついた六回1死三塁に1番・武者のスクイズで勝ち越し、先発の田代から柳沼への継投で、1点のリードを守り切った。

 神宮第二は2020年の東京五輪に伴う再開発で取り壊され、跡地はラグビー場に生まれ変わる。これが高校野球では最後の公式戦。72年に帝京の監督に就任し、歴史を紡いできた名将は「(神宮第二では)ずいぶん勝たせてもらいました。いい思い出もあるし、苦い思い出もある」と目を細めた。

 74年の秋季東京都大会決勝(堀越戦)では、外野手が球場独特の硬い地面につまずき、痛恨のエラーで敗戦。選手とともに涙をのんだ。両翼91メートルで一塁側スタンドにはゴルフ練習施設がある変則球場だが、「神宮第二で打ったことで伸びていった選手もいた」と吉岡(巨人など)、森本(日本ハムなど)、中村晃(ソフトバンク)ら好打者が巣立っていった。

 試合後には東西東京を代表する強豪校が一緒になってグラウンドで記念撮影を行った。歴史的な一戦を制し、頂点まであと2つ。10年ぶりの優勝へ、帝京が突き進む。

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