清原和博氏「ワールド・トライアウト」監督就任! 執行猶予明け来年6月“本格復帰大作戦”始動か

 西武、巨人などで活躍し史上5位の通算525本塁打を誇る清原和博氏(52)が30日、「ワールドトライアウト2019」の開催発表会で約8カ月ぶりに公の場に姿をみせた。2016年に覚せい剤取締法違反で懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を受けたが、11月に行われる「トライアウト」で「監督」としてユニホームに袖を通す予定。来年6月の執行猶予明けに向けて、本格的な球界復帰への足掛かりとなるか。東京五輪開催に伴いプロ野球が中断する2020年夏、“番長復活”のノロシが上がる-。(塚沢健太郎)

 清原氏が公の場に姿を見せたのは、3月6日の薬物依存症啓発イベント以来。会見は東京・神保町の「学士会館」という、一番縁遠そうな名前の場所で開かれたが、NHKを始めテレビカメラが並び、大勢の報道陣が詰めかけた。

 中には先日の埼玉県知事選挙で落選したスポーツジャーナリストの青島健太氏(61)=元ヤクルト選手、ボクシング元世界王者の竹原慎二(47)の姿も。

 前日29日には、メジャーリーグ移籍を目指すDeNA・筒香、西武・秋山の会見や、ロッテがドラフト1位指名した大船渡高・佐々木朗希への指名あいさつなどがあったが、報道陣の数はその倍以上。清原氏の注目度の高さを見せつけた。

 清原氏は「自分はまだ執行猶予中の身。野球に携わることができて、感謝の気持ちしかない」と神妙な表情。

 「現役時代のようにはできないけど、野球教室で自分のスイングを全国の子供たちに見てもらいたいと、日々トレーニングしている。準備している最中にこのような話を頂いた。もう一度野球の原点に返って生活してきてよかった」と喜んだ。

 「ワールド・トライアウト」は、プロ野球の12球団合同トライアウトとは別物で、戦力外になったプロ野球選手、日本でのプレーを目指す海外の選手などが対象。11月7日に神奈川の保土ヶ谷で予選、11月30日に神宮球場で本戦を開催する。

 元ヤクルトのジョシュ・ルーキ投手(34)、マット・カラシティー投手(28)、元楽天のフェリックス・ペレス外野手(34)、米大リーグのメッツなどで活躍したルーベン・テハダ内野手(30)らが参加予定。清原氏は本戦で監督として選手起用、優秀選手選出などに携わる。ユニホームを着用するが、背番号などは当日のお楽しみとなっている。

 野球に関わる催しに参加するのは事件後初めて。「逮捕されたときは野球をしたことさえ後悔したが、3年半治療して、やっぱり野球しかないと再認識した」と球界への思いは募るばかり。

 「事件を起こして野球から遠ざかっていた。神宮球場のグラウンドの中にさえ入れないと思っていた。選手たちも必死でグラウンドに立つと思うけど、僕も必死でグラウンドに立ちたい」と番長節がさえ渡った。

 2016年2月に覚醒剤の所持、使用で逮捕され、同6月14日に有罪判決が確定。再び罪を犯すようなことがなければ、東京五輪直前の来年6月15日、晴れて執行猶予期間が終了することになる。7月下旬からプロ野球は3週間中断する。

 「ワールドトライアウト」運営会社の加治佐平代表取締役CEOは、元東大投手。「執行猶予中であっても、早く現場に復帰したい、はい上がりたいという意思があるのならば、このタイミングで声をかけさせていただこうと思った」と説明する。

 「プロ野球ファンとして再起してほしい。監督になってほしいとかではなく、必死に復活したいという姿をみせることで、どこまで行けるかわからないけど、その場に出てほしい」と期待している。

 このように、清原氏を球界に復帰させたいと願い、動いている関係者は多い。

 今年7月の球宴前日にヤクルトが「レジェンドマッチ」を開催すると、神宮球場が満員の観客で膨れあがり、多くのOBから「いい企画だった。東京五輪に伴うペナントレース中断中は解説者の仕事がないし、代わりにああいったことをできないか?」との声が上がった。

 五輪中のドサクサに紛れて“清原復帰戦”を企画すれば、一大イベントとなりそうだ。

 もっとも、清原氏を多くのイベントに招いたことがある西武の球団関係者は「清原さん復帰の舞台を用意できるのはウチしかないと思うが、コンプライアンスにうるさい球団なので、上層部がどう判断するか」と懸念。まだまだ壁は厚い。

 かつては、覚せい剤取締法違反で実刑判決を受け、出所後すぐ野球解説やテレビ出演の仕事に復帰した球界OBもいたが、現状では執行猶予が明けたからといって簡単に復帰は許されないムードがある。

 会見の最後に、清原氏は「甲子園よりも日本シリーズの打席よりも緊張した。頑張りますので、またよろしくお願いします」と深々と頭を下げた。

 覚せい剤事犯の再犯率の高さなど、乗り越えるべきハードルは数多いが、来夏以降、“復活ロード”をまっすぐ歩むことができるだろうか。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ