羽生SP首位!「気持ちよくできた」 カナダでファン総立ち、今季世界最高得点/フィギュア

 フィギュアスケート・スケートカナダ第1日(25日、カナダ・ケロウナ)グランプリ(GP)シリーズ第2戦。開幕し、男子ショートプログラム(SP)が行われ、冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が、今季世界最高の109・60点で首位に立った。冒頭の4回転サルコーを決め、重視した表現力や完成度でもファンを魅了。自身の今季GP初戦で好発進した。フリーは26日(日本時間27日)に行われる。

 木の葉が色づき始めたカナダ西部のケロウナで、羽生がリンクに秋を運んだ。2季連続で滑るSPの演目「秋によせて」を重厚に演じ、自身が持つ世界最高得点(110・53点)に0・93点差の109・60点をマーク。会場に詰め掛けた日本のみならず、海外のファンまでも総立ちにさせた。

 「心から完璧に幸せだったとはいえないが、きょうできるベストは尽くせたかな。緊張はしていたが、心のテンポを抑えながらできた。気持ちよくできた。ただ、これはノーミスとはまだ言えない」

 クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)など高難度のジャンプに挑まず、「自分の演技」を求めて表現力や完成度を重視した今大会。今季GP初戦のSPで2位に20点以上の差をつけて、首位発進した。

 過去2戦でミスが出ていた冒頭の4回転サルコーをきれいに決めると、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は観客からため息が出るほどの美しい着氷で、GOE(出来栄え点)4・0点を稼いだ。最後の4回転-3回転の連続トーループはなんとかこらえる形にはなったものの、スピンやステップには感情を込め、演技点は5項目すべてで9点台後半。「自分らしい演技」でトップに立った。

 GPシリーズ第1戦のスケートアメリカで、ネーサン・チェン(20)=米国=が出したSPの得点を6・89点上回る今季世界最高得点。「自分の感触としてレベルを落としてしまうようなことがあったり、採点にも影響があるようなジャンプをしてしまった」と口をつくのは反省ばかりだったが、見守った観客は五輪王者の輝きに魅了された。午前11時の競技開始前から会場のプロスペラ・プレイスは熱気に包まれ、気温5度の午前6時には入り口に、自由席でみられる公式練習を好位置で見ようと約100人が並んだ。演技後、ファンからお気に入りの「くまのプーさん」のぬいぐるみが次々に投げ込まれた。

 「演技が終わった後、リンクの上でプーさんが投げられる光景だとか、自分自身が演技を終えたときの達成感だったりとかを感じられたことは幸せだった」

 過去3度出場したスケートカナダはすべて2位に終わっており、26日(日本時間27日)のフリーで初優勝を狙う。紅葉の進むケロウナで絶対王者が華麗に舞う。(角かずみ)

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