ヤクルト“協約盲点”に泣き寝入り…バレンティンFA移籍でも補償なし!?

 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)の国内FA権行使が決定的となっていることに伴い、野球協約の思わぬ盲点が発覚した。

 バレ砲は来日9年目の今季、国内FA権を取得。来季は外国人枠から外れ日本人扱いとなるため、ソフトバンクが獲得に乗り出すもようだ。

 もともと1年契約で、FA権の有無に限らずオフにはどのチームとも交渉できるが、FA宣言をすれば11月3日から所属球団以外とも交渉可能で、保留者名簿から外れる12月1日を待たなくてもいいメリットがある。

 一方、FA移籍となれば、金銭、人的の補償が発生するはずだが、ヤクルト首脳陣の1人は「外国人選手のFAは日本人と違って、何の補償もないんだってよ!」とトホホな事情を明かす。

 ある球界事情通は「外国人のFAは野球協約に記載されていない“グレーゾーン”。今回が初のケースで、ヤクルトはNPB(日本野球機構)から『補償はなしということで』といわれたそうだ」と解説。ヤクルトは泣き寝入りするしかないという。

 これまで外国人選手のFA宣言は、2011年オフに西武からオリックスに移籍した許銘傑(現西武2軍投手コーチ)だけ。このときは「日本人選手に当てはめても、補償の必要がないCランクだったので、まったく話題にならなかった」(前出事情通)とスルーされていた。

 ヤクルトのコーチ陣は「ソフトバンクの人的補償なら、かなりいい選手がもらえるはずなのに…」と苦虫をかみつぶすが、そもそも12球団最低勝率チームの4番打者を、圧倒的な強さで日本一となったチームが引き抜く方が“そりゃないよ”という話。「外国人選手のFA移籍の人的補償は、プロテクトなしで2人獲得可能」というくらいの新ルールを作らなければ、球界の格差は広がるばかりだ。(塚沢健太郎)

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