侍ジャパンに“2大試練” エース千賀も…辞退者続出、秋山と菊池は「FA権行使」熟考中

 プレミア12(11月2日開幕)で世界一を目指す日本代表「侍ジャパン」が逆風にさらされている。

 松井裕樹(23)、森原康平(27)両投手=ともに楽天=に続いて、24日にはエースと目されていた千賀滉大投手(26)=ソフトバンク=も右肩の違和感を理由に代表を辞退することが発表された。

 この日は朝から雨が降り続き、室内練習場で調整。練習前、源田壮亮内野手(26)=西武=が乃木坂46の元メンバーでタレントの衛藤美彩(26)との結婚をナインに報告した際、「おめでとう!」と祝福の声と拍手が湧き上がり明るい雰囲気に包まれたが、練習では一転重苦しい空気に包まれた。

 前日23日に日本シリーズが終了し、千賀らソフトバンクと巨人勢が近日中に合流するはずだったが、エースを欠くことになり、ナインの中には足早に帰りのバスに駆け込む選手の姿も。

 日本シリーズが終了したためFA権行使の申請期間に突入。海外FA権を持つ秋山翔吾外野手(31)=西武=は「悩むところはあるけれど、自分の中ではある程度(考えを)持っている。時期が来たら話します」と明言を避けたが、近日中に行使する見込みだ。

 国内FA権を持つ菊池涼介内野手(29)=広島=は昨年オフに「野球をやっている以上、トップレベルでやりたい。ポスティングをお願いします」と球団に申し入れ、今オフはポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を視野に入れている。

 「球団と話ができていないし、会う時間もないので電話で話します」と代表合宿中の11月1日に迎える期限までに結論を出す。

 創造性に富んだアクロバティックな守備にはメジャー側からの評価は高いが、一方でナ・リーグ球団スカウトは「今季は打率・261と確実性に欠け、171センチ、72キロとメジャー最小兵となる体格で戦えるかという不安もある」と指摘。自身が納得できるだけの評価が得られるかどうかは際どいところだ。

 多くの辞退者に今後の野球人生を左右するFAの重大局面。侍戦士たちは目の前の大会に集中するのもままならない。(片岡将)

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