ラグビーW杯「にわか」ファン急増、冷笑→歓迎へ 「すべてのジャンルで大切」

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の準決勝が20日、東京都の味の素スタジアムで行われ、日本代表はW杯で2度の優勝を誇る南アフリカ代表に3-26で敗れた。日本中に感動を与えたプレーに「にわか」ファンを自称するネットユーザーたちも大いに沸いた。

 笹川スポーツ財団は「スポーツライフに関する調査」(2014年)で、スポーツを現地で観戦した「直接観戦率」を種目別にランキング化している。これによると、男性のラグビーの観戦率は1.1%で10位。1位のプロ野球(20.2%)と2位のJリーグ(8.0%)に大きく水をあけられている。女性の観戦率ランキングではランク外だった。同団体が2016年に発表した「テレビによるスポーツ観戦種目別観戦率」でも、ラグビーは他の競技の後塵を拝している。

 だが、史上初の8強入りを果たしたラグビー日本代表の活躍を機にファンを公言する人が急増。ネットでは“古参ファン”が新参者を見下し冷笑的に使う事が多い「にわか」をポジティブにとらえ、たくさんの人が「にわかファン」を自称しつつ感動の声を投稿した。数々の「にわか」には、ラグビーには詳しくないけれど、という一歩引いた立場ではあるが、こみ上げてきた熱い感情を共有したい気持ちが見て取れた。

 ツイッターでは20日、自民党の三原じゅん子参院議員が「にわかファンと言われても結構! この感動は本物だから!!」、ビジュアル系エアバンド、ゴールデンボンバーの歌広場淳が「ラグビーの『にわかファンが沢山生まれて嬉しい』というコメント…深すぎる…」とつぶやいている。

 「にわか」ファンが定着して、新たな支持層として業界を盛り上げていく原動力になるのはスポーツに限った話ではない、とする意見も多い。著名アニメーターの大張正己さんは「全てのジャンルにとって『にわかファン』を作ることこそ難しくもあり、とても大切な事なんだよ」と書き込んだ。また、ジャニーズファンとして知られる日本テレビの青木源太アナウンサーは「『にわかファン』を『新規のファン』と捉えると、それはやがて『ガチオタ』に変わる可能性すら秘めている」と「にわか」を歓迎した。

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