「札幌五輪だ」「コンパクトとは?」マラソンの開催地変更計画で悲喜こもごも

 国際オリンピック委員会(IOC)は16日午後、2020年東京五輪の陸上競技のうち、マラソンと競歩を札幌開催に変更する代替案の検討に入ったと発表した。大会のコンセプトが揺らぎかねない事態に、ネットではさまざまな意見が飛び交っている。

 日程はそれぞれ、男子マラソンが8月9日、女子マラソンが8月2日。男子20キロ競歩が7月31日、女子20キロ競歩が8月7日、男子50キロ競歩が8月8日。同時期の札幌の気温は東京より5~6度低く、IOCは札幌開催がアスリートと観客の熱中症予防などにつながると見込む。

 青天の霹靂に自治体の首長たちも動揺した。都市の魅力をアピールする目玉競技を失いかねない事態になった東京都の小池百合子知事は「唐突で、驚きを感じる」とコメントを発表。一方、札幌市の秋元克広市長は「大変驚いている。市としては大変ありがたいことと捉えたい」と歓迎する意向を示している。

 ネットの意見は辛口だった。ツイッターには「もう札幌五輪でいい」「コンパクトな五輪とは何だったのか」などと、大会のコンセプトに影響を与えるのではないかと疑問を呈する投稿が相次いだ。また、猛暑対策として氷風呂や、カヌー・スプリントのテスト大会で実施された人工降雪などの“奇策”が持ち上がるくらいなら、少しでも涼しい地域で開催するのは理にかなうと、諦観を漂わせつつ納得する意見も多かった。

 チケットの販売後に開催地変更の可能性が出てきたことへの批判が少なくない。マラソンのチケットを購入したというネットユーザーは、飛行機とホテルの予約もとってしまったと不安を訴えた。チケットの価格は男子マラソン決勝が2020~6000円、女子マラソン決勝は他の陸上競技とセットで2020~3万円。競歩のチケットは販売されていない。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ