阪神、球界トレンド体制へ刷新 トレーニングコーチ廃止で伊藤C退団発表

 阪神は15日、伊藤敦規トレーニングコーチ(56)、浜中治打撃コーチ(41)の退団を発表した。15年にわたりトレーニング部門を担当した伊藤コーチがチームを離れ、谷本修球団副社長兼本部長(55)は今後は「トレーニングコーチ」という肩書のスタッフを置かない見通しを明かした。来季へ向けて組織を刷新していく。

 矢野虎2年目の戦い方が、少しずつ浮かび上がってくる。シーズン終了から2日。この日はチームのトレーニング部門において大きな動きがあった。打撃不振で退く浜中コーチとともに、谷本副社長の口から退団が発表されたのは、伊藤トレーニングコーチだった。

 「15年に渡ってやっていただいたんですが。今のトレンドとして、チーフトレーナーが(同じ役割を)やるというのも主流になってきていますので。一応、15年という節目で引いていただいた」

 伊藤コーチは1988年に阪急入り。オリックス、横浜を経て97年に阪神にテスト入団。中継ぎとして5年連続で50試合以上に登板し、低迷する虎を支えた。通算483試合に登板し、56勝51敗。2002年をもって引退すると、05年から主にコーチとしてトレーニング部門を担当した。

 練習や試合後のウエートトレーニングやケアに立ち合い、試合前のウオーミングアップも請け負った。新入団選手らに自主トレ期間中、練習法の手ほどきも行った。しかし、近年の球界ではトレーニングコーチというポストが置かれること自体少なく、その仕事はプロ野球経験がないトレーナーに託されるケースが多くなっていた。来季の体制について、谷本副社長はトレンドを導入し「別の形でやっていこうと思っています。1人に任せっきりにするのではなくて。(ポストも)なくす予定です」と語った。

 虎も部門のあり方そのものを刷新し、体作り、ケア、そしてゲームでのパフォーマンス発揮へ向けた管理の体制をより一括化できるよう、柔軟に進めていくとみられる。

★阪神と巨人だけ

 トレーニングコーチとは文字通りトレーニングの指導を行うコーチのこと。試合前や練習前のアップの指揮を執ることもある。近年は球団スタッフだったトレーナーが直接、各選手の状態に応じて指導することが増えていて今季、トレーニングコーチという肩書のスタッフがいたのは阪神と巨人だけ。「コンディショニングコーチ」「ストレングスコーチ」など似たような仕事をする肩書がある球団もあるが、現状では消えゆく名前となっている。

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