メジャー挑戦表明のDeNA筒香 自らのバットで壁を打ち破ることができるか

 【大リーグ通信】

 今オフ、ポスティング・システムでのメジャー移籍を表明した日本プロ野球DeNAの筒香嘉智外野手(27)。10年で205本塁打に代表される長打力を武器に、高いレベルの世界に乗り込むと意気込んでいる。日本球界トップのスラッガーは現地の米国でどう評価されているのだろうか。

 2016年に自己最多の44本塁打を放った実力は当然、メジャーのスカウトの目にも留まった。ポスティング・システムでメジャー挑戦を正式発表する直前、阪神とのクライマックスシリーズ・ファーストステージでも、球場にスカウトの姿があったという。

 全国ネットテレビ局CBSスポーツは「新たな大物フリーエージェント(FA)が今冬、やってくる」と、具体的に30球団のうち、どこが獲得に名乗りを上げるかを分析した。「彼は日本を代表する実戦的な強打者だ。それに選球眼がいい。三振が少ない一方、四球を多く選んでいる」

 MLBの公式ホームページも「筒香は最近6シーズンで平均31本塁打をかっ飛ばしている。16年の長打率は・680だ」と、打撃の良さを紹介している。

 一方で、不安も大きいと指摘するメディアもある。スポーツ専門ITサイト「コール・トゥー・ザ・ペン」は「メジャーへの対応に心配があるうえ、守りにも怪しい部分がある。左翼より、一塁かDHに変わる必要性があるかもしれない。この点で獲得する球団が限られるだろう」と指摘する。走力を「並みの選手」とみなす声もある。

 ポスティング・システムによるメジャー移籍では、交渉球団が決まってもメジャー契約ではなく、マイナー契約を提示される恐れも消えない。

 今オフのFA戦線は特に外野手で有力選手の名前が挙がっている。ブレット・ガードナー(ヤンキース)、マーセル・オズナ(カージナルス)、ニコラス・カステヤノス(タイガース)、コール・カルフーン(エンゼルス)、コーリー・ディッカーソン(フィリーズ)らが、筒香のライバルとなる。

 すでに代理人は、米有力エージェント会社「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏に決まった。日本選手ではカブスのダルビッシュも契約しており、ツイッターで「頭だけでなく人柄も素晴らしく、数々のスーパースターたちから絶大な信頼を得ている人です」と太鼓判を押している。

 無事に契約に至ったとしても、日本人野手がメジャーの第一線で活躍するのは極めて難しいとされるが、筒香は自らのバットで壁を打ち破ることができるか。(運動部 佐竹修仁)

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