ポストシーズン初アーチ! 巨人・岡本ごっつぁん“カモネギ”弾 相手先発・望月からは昨季も“記録達成弾”

 巨人がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(9日=東京ドーム)で阪神に先勝。4番の岡本和真内野手(23)が放ったポストシーズン初本塁打は、“カモネギ”のごっつぁんアーチだった。

 日本シリーズ進出をかけた伝統の一戦を前に、両軍が黙祷を捧げた。巨人の永久欠番「34」、金田正一さんが6日に86歳で逝去。球場前には記帳台も設けられ、ファンが400勝投手を悼んだ。

 レジェンドOBが2006年に春季キャンプを訪れた際、内海(現西武)が「金村さん」と名前を間違え、通算勝利数を「300何勝ですよね」と答えた事件は語りぐさ。豪放磊落な金田さんは笑い飛ばしたが、事態を重く見た球団は選手に対し、球団史の教育を徹底するようになった。

 ところが、その9年後の1月。新人研修の座学で金田氏らの功績に耳を傾けるでもなく、ひたすら眠り続ける高校3年生がいた。

 講師陣は「一番前の真ん中の席に座るから、やる気満々かと思ったら、いきなり寝るんだよ…」と怒りを通り越してあきれ、「大物だな」と畏れさえも口にした。

 さらに4年後。4番打者に成長した“大物”はこの日、お立ち台で「去年は(CSで)ヒット1本。今日2本打ったんでキャリアハイです」とポジティブなのか、志が低いのか分からないドヤ顔を浮かべ、球場内の笑いを誘っていた。

 初回2死から3番丸がバックスクリーン左に先制ソロを放った直後、左翼席中段へ2者連続アーチ。相手先発の望月とは好相性で、通算4打数3安打2本塁打4四球と打ち込んでいる。昨季は史上最年少の「3割・30本塁打・100打点」を達成したが、98打点で臨んだシーズン最終打席で、大台ピッタリに乗せる2ランも献上してくれた。

 この日が11日ぶりの実戦。試合勘に不安もある中で、「けっこう打ってますね」と舌なめずりしたくなるカモがネギをしょって先発マウンドに上がってきた構図だ。まんまと“カモネギ鍋”を平らげ、熱気を帯びたままの屋根付き球場から一歩外へ出れば、頬には冷たく澄んだ秋の風。鍋のうまい季節になってきた。(笹森倫)

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