阪神“拾ったCS”を若虎育成に活用 矢野監督、望月炎上に「足りないところ見えた」

 下克上での日本シリーズ出場を狙う阪神は、大事なCSファイナルステージ初戦をプロ4年目の望月惇志投手(22)に託すも2回5失点と炎上しチームは敗戦。降板後、首脳陣から「こういう場面で抑える術を身につけないと」と助言されたという右腕は「早々にマウンドを降りて申し訳ない」と頭を下げた。

 今季プロ初勝利を挙げたばかりで、シーズントータルでもその1勝のみ(1敗)。そんな若手の抜擢を、矢野燿大監督(50)は「一番元気なんが、もっちー(望月)かなと。経験を積ませられるのもある」と説明。「まだまだ発展途上の投手。自分の足りないところが見えたと思う」と反省を促した。

 さらに2戦目の先発マウンドにも、これまたプロ2年目の高橋遥を中2日で送り込む。指揮官は「勝つことも経験を積ませることも、両方考えて」と意図を明かす。

 レギュラーシーズン中に4度の巨人戦3連敗を喫すなど戦力の差は明らか。このファイナルステージも厳しい戦いが予想されるが、チーム関係者は「今回は日本シリーズ進出も大事だが、それ以上に若虎の育成に重きを置いている」と明かす。

 「仮に望月が5回1失点くらいで抑えれば自信がつくし、何より大舞台で名前を売れるのが大きい。若手はそういう部分で意気に感じチャンスを生かさないといけない」。全体的に力不足が否めない中、CS出場は半ば“拾った”チャンス。それだけに一発勝負の場さえも「有効活用」すべきというわけだ。

 中継ぎとして今季57試合に登板してブレークし、この日CS3試合目のマウンドに上がった社会人出身の5年目、守屋功輝投手(25)は「CSって都市対抗野球の雰囲気に似ていますよ。監督が話すように経験を積ませてもらっているのはありがたいが、やっぱり結果ですから、そこを求めたい」と気を引き締めた。

 虎将はポストシーズンでも「勝利と育成」の両方を追いながら厳しい戦いに挑む。(山戸英州)

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