“スーパー台風”がラグビーW杯を直撃!? 代替開催できるのか…観客への周知、警備など問題も

 「スーパー台風」に匹敵する勢いの台風19号は12日にも日本列島に上陸する見込みで、開幕中のラグビー・ワールドカップ(W杯)を直撃しそうだ。大会組織委員会は、12、13日の試合について代替会場での開催も視野に入れるが、外国人を含めた観客への周知や安全の確保、交通機関の問題などハードルは高い。

 気象庁によると、大型で猛烈な台風19号は9日午前6時現在、マリアナ諸島付近を時速20キロで北西に進んだ。中心気圧は915ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートル。同日午後6時には905ヘクトパスカルまでに発達するとみられる。

 最大風速60メートル前後の「スーパー台風」に匹敵する勢いで、今季最強となりそうな台風は、勢力が衰えないまま12日にも紀伊半島沖に接近し、13日にかけて中部から関東、東北に接近するとみられる。

 9日朝の時点で予報円の中心は12日夜から13日朝にかけて首都圏を縦断する形で、9月の台風15号と似たコースだ。

 懸念されるのが、1次リーグも終盤に迫ったラグビーW杯だ。1次リーグは台風などの事態で中止の場合、引き分けとなる規定だが、大会組織委関係者は「開催したいのは、われわれも一緒。台風の状況を注視しながら、できるだけ判断したい」と語り、代替開催を模索しているという。

 12日には愛知県でニュージーランド対イタリア、横浜市でイングランド対フランス、福岡県でアイルランド対サモアの3試合が予定されているが、台風の進路が予測通りなら、愛知と横浜の2試合が大きな影響を受けそうだ。

 1次リーグ最終日の13日は、宮城県でナミビア対カナダ、大阪府で米国対トンガ、熊本県でウェールズ対ウルグアイ、そして横浜市で日本対スコットランドが開かれる。台風の被害が大きい場合、宮城県や横浜市の試合に影響が出ることも考えられる。

 大会組織委は、「安全第一を前提にして可能な限りを検討したい」とし、代替会場の可能性も含めて模索している。

 現在、台風の予報円が該当していないのは九州地方。会場は福岡と大分、熊本の計3カ所あり、代替地として検討される可能性もありそうだ。

 ただ、別会場に移すには観客への周知や警備態勢、宿泊先の確保など短期間で多くの変更と調整が必要となる。

 JR東日本は「予想進路が変わらなければ、計画運休も含めて対応する。反省を踏まえ、混乱が起きないように準備する」と発表しており、観客の移動手段についても不透明な部分が残る。

 大会組織委はどのような判断を下すのか。

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