漫画でも印象残した金田さん ネットでは「アストロ球団を読めば会えるよ」

 数々のプロ野球記録を残し、1974年にはロッテ監督として日本一に輝いた金田正一(かねだ・まさいち)さんが6日午前4時38分、急性胆管炎による敗血症のため東京都内の病院で死去した。86歳だった。突然の悲報に、実名で登場した漫画作品を思い出すファンも少なくなかった。

 400勝を記録した大投手は、漫画少年たちの記憶にも残った。ボールの形のあざを持った超人たちが奇想天外なプレーと特訓をする野球漫画「アストロ球団」(原作・遠崎史朗、作画・中島徳博)では、球場のフランチャイズ権をかけて、ロッテオリオンズの監督として主人公・宇野球一らと戦う“敵役”だ。

 実在するジョージ・アルトマン選手のほか、怪力の巨漢「モンスター・ジョー」や謎多き男「リョウ坂本」という漫画らしい架空のイロモノ選手を指揮して、常識離れした打法・魔球を駆使するアストロ球団の前に立ちはだかるが、僅差で敗れる。でも、試合後のグラウンドで、才能豊かだがプロ野球選手として未熟な主人公たちを育てるために悪役を演じたと球場の全員に真意を語り、観客の歓声に包まれて去っていく“千両役者”だった。

 金田さんは「巨人の星」(原作・梶原一騎、川崎のぼる)や「侍ジャイアンツ」(原作・梶原一騎、作画・井上コオ)などにもゲスト出演しているが、主人公と真っ向から戦うライバルとして描かれた「アストロ球団」が読者により一層強い印象を残したようだ。ツイッターには、金田さんの訃報に「カネやんとは『巨人の星』を読めば会える『アストロ球団』を読めば会えるよ」「アストロ球団では確実に長嶋さんや王さんより優遇されてたよなぁ金田監督」「アストロ球団を超人気漫画にしてくれたのも、ロッテ戦のカネやんという強烈なキャラクターがあったからかも」などと振り返る投稿が相次いだ。

 また、「アストロを育て、日本プロ野球界の発展に貢献した」と、フィクションと実際の球界の歩みを重ね合わせて金田さんの功績を称える声もあった。

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