田中、悲願8強勝って決める!4年前の雪辱へ「3勝は忘れて次の一戦に臨む」/ラグビーW杯

 W杯日本大会でサモアを倒し初の8強へ王手をかけた日本が6日、一夜明けて東京都内に移動して7日からの練習に備えた。SH田中史朗(34)=キヤノン=が都内で会見し、13日のスコットランド戦(日産スタジアム)の必勝を誓った。2015年イングランド大会で10-45と大敗。通算成績1勝10敗の相手に、今大会を最後のW杯と位置づけるベテランが雪辱を果たす。

 サモア戦が行われた愛知・豊田から帰京した桜の戦士たちが東京駅に現れると、構内は騒然となった。開幕3連勝の興奮は、一夜明けても列島を包んでいる。会見に臨んだベテランSH田中は、確かな手応えを示した。

 「チームとしていい状態で、スコットランド戦を迎えられる」

 前夜は後半のラストワンプレーでWTB松島がチーム4本目のトライ。8強進出へ重要なボーナスポイントを奪った。田中は「3勝は忘れて次の一戦に臨む」。冷静に次戦へ目を向けた。

 前回大会でも南アフリカ戦の勝利(34-32)後に対戦。中3日の日程に加えて盛り上がりすぎた“祝杯”もあってコンディションが整わず、10-45で大敗した。だが「前回は意識していない」と田中。9月28日に世界2位のアイルランドを破り、世界ランキングもスコットランドの9位に対し日本は8位。田中の表情に自信がにじむ。

 ただ、サモア戦では前半に密集での反則が目立ち、相手にPGを決められ波に乗れなかった。決勝トーナメント進出が決まる大一番。同じ失敗は繰り返せない。

 田中が名指しで警戒するのは、SHレイドローだ。世界屈指のキッカーで、16年のテストマッチ2連戦では26失点中16点、21失点中12点を荒稼ぎされ敗れた。「反則すれば、すぐに3点取られてリズムを失う」と気を引き締める。

 自身最後のW杯と位置づける今大会。3戦連続で後半途中出場の“ジョーカー”、そして試合の流れを変える“インパクトプレーヤー”として存在感を発揮してきた。「外から相手の弱点やスペースを見ている」。因縁の相手との決戦。166センチの小さな巨人が大きなインパクトを与える。 (阿部慎)

★日本の1次L突破条件

 A組ではスコットランドが9日のロシア戦で勝てなかったり、アイルランドが12日のサモア戦で敗れると日本の1次リーグ突破が決まる。それぞれの試合でスコットランドとアイルランドが勝ち点5を得ても、日本はスコットランドの最終戦に引き分け(勝ち点2)以上なら首位通過となる。

 日本が敗れても3トライ以下で勝ち点4しか与えなければスコットランドは同14。日本は7点差以内か4トライ以上でボーナス点を得れば同15以上で突破。スコットランドが同15となる場合は日本はボーナス点2を得る必要がある。勝ち点15で並んだ場合は当該対戦の結果で敗退。日本がスコットランド戦で勝ち点0の場合も敗退となる。

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