リーチ、サモアに力で勝つ!祝杯は控えめに…浮かれた様子なし/ラグビーW杯

 いざ、サモア戦へ! W杯日本大会で世界ランキング2位のアイルランドから大金星を挙げた日本代表の主将FLリーチ・マイケル(30)=東芝=が29日、一夜明けて浜松市内で記者会見し、次のサモア戦(10月5日、愛知・豊田スタジアム)に“力勝負”での必勝を誓った。代表は東京都内に移動し、30日からの練習に備えた。

 ヒーローが東京に凱旋(がいせん)した。東京駅周辺に居合わせた群衆から、自然と拍手が巻き起こる。日本中を盛り上げた男たちは胸を張りチームバスに乗り込んだ。

 「プレッシャーがある中で勝ったことは、多くの人にインパクトを残せたと思う」

 主将リーチが充実の表情を浮かべた。前日28日、大会開幕時は世界ランキング1位だった強豪アイルランドに19-12で勝利。前回2015年イングランド大会での南アフリカ撃破(◯34-32)に続く、2大会連続の金星で世界中を驚かせた。

 だが選手に浮かれた様子はなかった。アイルランド戦直後、SH田中は4年前を振り返ってこう明かした。「南アフリカに勝って、みんなでお酒を飲んでしまい、回復できずにスコットランド戦で体が動かなかった」。その反省から、試合後の宿舎では豪勢な祝杯を自粛。“節酒”で静かに勝利の余韻に浸った。

 次戦のサモアは肉体的な強さを前面に押し出してくる。前回大会でも対戦し26-5で快勝。それ以来4年ぶりの対戦となる。ランキングは格下ながら油断は禁物だ。

 FWの平均身長で3センチ、平均体重では4キロと体格で劣る。「前回大会でやったようにフィジカルを出してくる。それに対し、プレッシャーをどれだけかけられるかが大事」。リーチは力勝負に闘志を燃やした。

 アイルランド戦では、世界有数のFW陣を相手にスクラムでマイボールを全てキープ。ラインアウトでも獲得率は87・5%とFW戦で圧倒した。相手を想定した練習で、8人対10人のスクラムを取り入れた成果が出た。自信を胸に次戦に臨む。

 大金星の後、主将の携帯電話には一夜で約200通のメッセージが入った。「大会が終わったら返したいな」。まだ戦いは終わっていない。力勝負を制せば、目標の8強がさらに近づく。今は目の前の試合を見据える。 (阿部慎)

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