ラグビーW杯 日本、見えた8強 互角の密集戦、後半無失点

 アイルランドを破ったピッチで日本のフィフティーンが飛び跳ね、4万7813人の観衆が詰めかけた静岡スタジアムのスタンドも揺れた。前回大会に続いて世界を驚かせ、ジョセフ・ヘッドコーチは「信念を持って戦った選手を誇りに思う」と微笑んだ。

 チームの覚悟がほとばしったのは9-12の前半ロスタイムだ。プレーを切れば前半を終えられる状況だったが、優勝候補相手でも3点ビハインドを、良しとはしなかった。

 目標はあくまで勝利。得点にはつながらなかったものの果敢に攻撃を仕掛け、フランカーのリーチ主将は「勝ちたいというメンタリティーが勝因」と胸を張った。ゲームの最優秀選手に選ばれたフッカー堀江も「この試合に絶対に勝つと思い続けてきたのでうれしい」と喜んだ。

 心は燃えていても頭は冷静だった。ジョセフ・ヘッドコーチがチームに植え付けてきたのは、試合の流れを感じ取りながらの柔軟な試合運び。その成果をしっかりとみせた。

 世界屈指のFW相手の接触プレーは不利とみられていたが、互角に渡り合えるという手応えをつかむと、密集戦を繰り返しながら粘り強くボールを保持する戦いを貫いた。

 初の8強進出への道が大きく開け、1次リーグA組の1位突破もみえてきた。SO田村は「決勝も目指しているので僕らを信じてほしい」とサポーターに呼び掛ける。歴史を切り開く戦いはまだまだこれからだ。(奥山次郎)

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