ラグビーW杯 4年前の奇跡再び…喝采、絶叫、万歳こだまするスタンド

 「奇跡」再び-。静岡スタジアムで28日行われたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、日本代表が世界ランキング2位のアイルランド相手に19-12で逆転勝利を収めた。4年前のイングランド大会で強豪・南アフリカを倒した「ブライトンの奇跡」から4年。再度の「ジャイアントキリング(大物食い)」に、会場を埋めた日本ファンは絶叫。涙を流す人の姿もあった。

 「本当によくがんばった。こんな歴史的瞬間に立ち会えて、生きててよかったと思いました」。静岡県三島市から訪れた峰田春一(はるいち)さん(52)は喜びの余り、声はがらがら。「見ているこっちが何度もダメかと思ったのに、すごい、とにかくすごい」と、興奮が収まらなかった。

 序盤は劣勢だった。アイルランドはキックをからめた巧みな攻撃で日本の守りを翻弄。前半に2つの2つのトライを奪われた日本だったが、田村優のペナルティーキックで着実に加点。スタンドに詰めかけた約4万8000人の大半が日本ファンにもかかわらず、応援の声はアイルランドに負けがちだったが、徐々に「ニッポン」コールが会場を包んだ。

 3点差まで詰め寄って迎えた後半。途中出場の福岡堅樹が逆転のトライを決めると、会場は総立ちに。東京都江東区の大学3年、松岡由芽さん(21)は、「前半はアイルランドの守備がうまくて攻めきれなかったけど、ついに突破した」と涙をぬぐった。

 追いつこうと猛攻をしかけるアイルランドに対し、日本は必死にしのぎ、こらえきれなくなったアイルランドの反則を誘発。勝利の瞬間、スタジアムは地鳴りのような大歓声に包まれ、万歳三唱が巻き起こった。

 顔を「日の丸」模様に塗った山梨県都留市の会社員、米田照実さん(38)は、「試合運びがうまかった。アイルランドは途中からイライラしているように見えた。日本がこんな強豪のような戦いができるなんて夢のようだ」と万歳し、「ここまで来たらグループリーグは全勝で初の8強に進んでほしい」とエールを送った。

 大阪市天王寺区の主婦、蓑田環さん(42)は、「前半が終わったときは(勝ち点1を獲得できる)7点差以内に抑えてやり過ごしてくれればと思っていたけど、選手にごめんなさいと言いたい。4年前に続いて今回も奇跡を起こして、本当に日本の誇りです」と喜びを爆発させた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ