高橋聡が引退会見、16年FA移籍「阪神に来てお世辞抜きに良かった」

 阪神・高橋聡文投手(36)が25日、現役引退を表明し、西宮市内の球団事務所で会見を行った。16年に中日から国内フリーエージェント(FA)権を行使し加入した球界屈指のリリーフ左腕は虎の4年間に感謝。中日時代からチームメートの、福留孝介外野手(42)が休日にも関わらず、花束贈呈にサプライズで駆けつけた。

 「この1球」にすべてを懸けた。振って、振って、振り抜いた左腕を、ついに休める。高橋聡が引退を表明した。タテジマに袖を通した4年間に胸を張った。

 「1つの球団で終われる人も“美談”というか、そういうのはあるけど。僕は本当に、阪神に来てお世辞抜きに良かったと思っていて、もし同じシチュエーションがあればまた来たい」

 高岡第一高から2002年D8位で中日入り。鋭い腕の振りから解き放つ切れのある直球で常勝竜のブルペンを支えた。

 そして、国内FA権を行使し16年に阪神入り。いきなり54試合に登板し、翌17年にも61試合に登板し6勝0敗、1セーブ20ホールド、防御率1・70とフル回転した。

 「何十時間とかずーっとキツい練習をして、たった1球しかない仕事のときもありますけど、それで人々を感動させたりとか、誰かを喜ばせたりできる、本当に楽しいポジションだと思います」

 リリーフ一筋18年。通算531試合に登板に対し投球回は456回と、ここぞでのワンポイント起用に応え続けた。「ああいうところで1人を抑えて飯を食っている。だからカネさん(金本前監督)がピンチで筒香のときとかに出してくれたときは『よっしゃ!』という気持ちしかなかった」。内なる闘志を、突き抜けるような軌道を描く白球に込め続けた。

 今季はここまで1軍登板なし。鳴尾浜での練習を終えた午後は、自身で契約した自宅近くのジムのプールを時間をかけてゆっくりと泳いだ。「一番は肩周りをほぐせるから。肩のストレッチのために」。戻ろう、戻そうとした。だが、左肩だけでない、全身が「もう限界だ」と言っていた。

 「自分がもし監督だったり、首脳陣だったら、自分だったら使わないなと思っていたんで。ある意味、ひいきされなくて僕は感謝しています」

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ