貴ノ富士、元貴親方と同じ手…行政機関に訴えた 26日処分決定

 大相撲の西十両5枚目貴ノ富士(22)が付け人に暴力を振るった問題で、日本相撲協会は26日の理事会で引退勧告を出す方向であることが25日、分かった。貴ノ富士はこの日、適切な措置を求めてスポーツ庁に上申書を提出。その中で協会のコンプライアンス委員会や師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)から、すでに引退勧告を受けていると主張した。

 貴ノ富士の暴行問題について、日本相撲協会は26日の理事会で正式な処分を下す。関係者によれば「引退勧告」の厳罰となる見通しだ。引退勧告を拒否すれば、規定では懲戒解雇となる。

 これに先んじて貴ノ富士はこの日、救済を訴えた。スポーツ庁へ上申書を提出し、代理人弁護士は「処分を受けるのは覚悟しているが、少なくとも引退勧告や懲戒解雇は行き過ぎ」と主張。24日には代理人が協会を訪れ、寛大な処分を求める要望書も提出した。

 上申書では、貴ノ富士が協会のコンプライアンス委員会と、師匠の千賀ノ浦親方から引退を勧告されたと明記。一方、協会の実務担当者は「そんなことは誰もしていない。コンプライアンス委にはそんな権限はない」と反論した。

 昨年3月、元横綱日馬富士が幕内貴ノ岩(当時)へ起こした傷害事件に絡み、貴ノ岩の師匠だった貴乃花親方(当時)が協会の対応などについて反発。協会を監督する内閣府(公益認定等委員会)へ告発状を提出(後に取り下げ)する事態に発展した。貴乃花部屋に所属していた貴ノ富士も、元師匠と同様に行政機関へ訴える手法を選択。現役力士としては極めて異例の行動に出た。今後、記者会見する意向もあるという。

 貴ノ富士の暴行は秋場所前の8月31日に発生。付け人の序二段力士がしっかりあいさつをしなかったことなどを理由に、頭をげんこつでたたいたという。「貴公俊(たかよしとし)」のしこ名だった昨年3月の春場所中にも支度部屋で付け人を殴打し、謹慎して休場。場所後に1場所出場停止処分を受けた。2度目の不祥事だけに、厳罰は免れない事態となった。

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