これがA組最強の実力!アイルランド、同組“2強”対決スコットランドを子供扱い/ラグビーW杯

 ラグビー・ワールドカップ日本大会1次リーグA組(22日、アイルランド27-3スコットランド、日産ス)1次リーグA組で8強を狙う日本の強力なライバルであるアイルランド(世界2位)とスコットランド(同8位)が直接対決。優勝候補のアイルランドが4トライを奪い、相手をノートライに抑えて27-3で完勝し、日本と勝ち点5で並んだ。ジョー・シュミット監督(54)は「日本はとても危険なチーム」と、28日の日本戦(静岡スタジアム)へ気を引き締めた。

 雨で白く煙る日産スタジアムのピッチでアイルランドが、この日に最新ランキングが発表されるまで世界トップだった実力を見せつけた。6万3000人超の前でスコットランドから4トライを奪い、ノートライに抑える完勝だ。

 「いいスタートを切れた。ボーナスポイントも取れて上出来だ」

 HOベスト主将が声を弾ませた。4度目のW杯となる37歳の主将は、前半14分に自身のW杯初トライを決めた。これを含めて前半だけで3トライ。FWの力強さは日本にとって脅威だ。

 守っても、スコットランドのキーマン、FBホッグを完封した。象徴的だったのが前半34分。スコットランドが人数を余らせた右展開で、ホッグにボールが渡るところにWTBストックデールが狙いすましたタックル。パスがつながればトライというピンチを救った。

 ストックデールの好守備は、対戦相手を徹底的に分析する“シュミット流”のたまものだ。一日少なくとも5時間はパソコンに向かうというニュージーランド出身の知将は、「スコットランドにスペースを与えてはいけない。23人みんないい試合をしてくれた」とほほえんだ。

 28日の次戦は、日本より2日短い中5日。後半にWTBコンウェーが4トライ目を奪ってボーナスポイントを得ると、指揮官はSHマレーと昨年の世界最優秀選手、SOセクストンのハーフ団をベンチに下げて休ませる余裕も見せた。

 ただ、海外メディアから「これで(B組2位の可能性が高い)南アフリカと準々決勝?」と問われても、シュミット監督は「日本は危険なチーム。次の試合のことは、あす(静岡へ移動する)新幹線に乗りながら考えたい」と気を緩めない。

 そして「日本には素晴らしい技術とスピードがある。SH流-SO田村の連係、CTBラファエレも質が高い」と具体的な名を挙げながら解説。日本を丸裸にしていることをほのめかした。1次リーグA組の最強チームが、万全の準備で日本の前に立ちはだかる。 (田中浩)

★特別なアンセム

 英領北アイルランドとアイルランドが一つの代表を編成するアイルランドと、英国の一部のスコットランドが対戦。試合前の国歌斉唱は英国の国歌ではなく、チームの“国歌”「ラグビーアンセム」を熱唱した。アイルランドは「アイルランズ・コール」、スコットランドは「フラワー・オブ・スコットランド」。欧州6カ国対抗などではおなじみの場面だが、必ずしも国別対抗でないラグビーを象徴する歌声に会場が大きく沸いた。

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