大坂、8強ならず…天敵に敗れ世界1位陥落決定/全米テニス

 全米オープン第8日(2日、米ニューヨーク州ニューヨーク)四大大会の今季最終戦。女子シングルス4回戦で2連覇を狙った第1シードの大坂なおみ(21)=日清食品=は第13シードのベリンダ・ベンチッチ(22)=スイス=に5-7、4-6で屈し、ベスト8入りはならなかった。大会後の9日付世界ランキングで1位から後退。世界2位のアシュリー・バーティ(23)=オーストラリア=が1位に返り咲く。シングルスの日本勢は全て敗退した。

 得意のストロークで打ち負け、大坂の2連覇の夢がついえた。それでも、成長を実感したからこそ表情が明るかった。どん底だった春先や初戦敗退のウィンブルドン選手権とは違い、進むべき道が見えた様子だった。

 「タイトルを守りたかったけど、この試合や大会から多くのことを学べた。気持ちも落ち着いている」

 同じ1997年生まれで今季2戦2敗のベンチッチに間の短い打ち合いで先手を打たれ、ペースを握れなかった。5回以上のラリーのポイントは、大坂が10にとどまったのに対し、ベンチッチが26。ベースラインの勝負で天敵に根負けした格好だ。準々決勝途中で棄権した前哨戦(ウエスタン・アンド・サザン・オープン)で痛めた左膝の状態も万全ではなく、第2セット途中には痛み止めの薬を飲んだ。

 トップ選手がマークされる中で勝ち切るには厳しい状態や劣勢から流れを戻すため、戦術などの引き出しの多さが不可欠。大坂は「まだまだ成長できる」と伸びしろを強調する。1月に全豪オープンで四大大会2連勝を達成するなど「執筆途中の本」とたとえた激動の1年で、今大会の章のタイトルを「プロセス」と表現した。

 次戦は16日からITC靱(うつぼ)テニスセンターで開催される東レ・パンパシフィック・オープン。出身地の大阪が会場となる。「たこ焼きとかお好み焼きとか、いろいろ食べたいものがある。それは冗談だけど、大阪に戻ることにとても興奮している」。母国での久しぶりの試合も、さらに強くなるための過程とする。

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