阪神・近本、奮闘マルチで虎新人安打トップ5入り122安打!

 (セ・リーグ、中日0-0阪神=延長十二回規定により引き分け、19回戦、中日12勝6敗1分、13日、ナゴヤD)阪神は中日と延長十二回の末、0-0で引き分けた。「1番・中堅」で出場したD1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2安打を放って通算122安打とし、球団新人記録の歴代5位タイに浮上した。先発した青柳晃洋投手(25)は7回0/3で7安打を許しながらも、無失点の粘投。久々に好投して終盤戦へと期待を抱かせた。

 本塁は踏めなくても、一歩ずつ確かに、虎の歴史に足跡を刻む。苦しく険しい12イニングのゼロ行進だったが、得点の匂いを最も漂わせたのは、やはり近本だった。立ちはだかった大野雄に揺さぶりをかける2安打で、今季122安打に。球団の新人安打記録で、1950年の徳網茂氏に並ぶ5位タイとした。

 「得点につながるのが一番良かったですけど」

 両軍で唯一6打席に立ったが、一度も生還は果たせず。試合後も悔しさを隠せなかった。だが、積み上げてたどり着いた数字の輝きはあせない。三回先頭で遊撃内野安打を放つと、五回1死でも痛烈に中前打。なんとしてでも本塁に迫ろうとしぼり出した、8試合ぶり今季34度目のマルチ安打で、69年前の記録に手をかけた。大阪タイガースの正捕手として活躍した徳網氏と、新人年122安打で肩を並べた。

 今や打つたび、走るたびに記録がつきまとう虎の一番星だ。走者を出しながらもゼロを並べてきた大野雄の投球も、近本の力でわずかにほころびを見せた。脚力を警戒するあまり、五回1死一塁から北條に四球。一、二塁になったが、ここは福留、マルテの3、4番が倒れ、チャンスがついえた。近本は三回と五回の2度、二塁上で悔しい攻撃終了を迎える形になってしまった。

 2016年の高山が持つ球団新人安打記録「136」までは、残り34試合で14。試合を重ねるごとに頼もしさと力強さを増す近本なら、必ず狙える。前半戦は87安打のうち23安打が内野安打だったが、後半戦の35安打のうち内野安打は3安打のみ。虎を引っ張り、白球も力強く引っ張って、次々と上を目指していく。

 延長十二回の先頭では10球粘り、気持ちを見せたが一ゴロに倒れた。「凡打の内容が良くなっていけるように考えています。でも、他のこと(打席)でもっとできることはあったかなと思います」と反省の言葉が口をつく。何とか動かそうとしても動かなかった、この試合の悔しさを胸に。近本はこのまま突き進む。

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