拳四朗、鮮やかTKO勝ち「かっこいいと言われたい」 ボクシングのダブル世界戦

 2017年5月に王座を獲得してから初めて、地元の関西で迎えた防衛戦。「強くなった姿を見てもらいたい」と意気込んでいた世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級チャンピオンの拳四朗(BMB)が12日、言葉通りに見事な4回TKO勝ちを飾った。強打の挑戦者、ジョナサン・タコニン(フィリピン)を相手に6度目の防衛を果たし、「この場にいられることが気持ちいい」と傷一つない童顔をほころばせた。

 4回、強打自慢の挑戦者が前へ圧力をかけてきたときだった。拳四朗はバックステップしながら、右を一閃。なんとか立ち上がったタコニンだったが、レフェリーが試合を止めた。

 昨年のフィリピン合宿のスパーリングで拳を交えたことがあるサウスポーに対し、「パンチのあるタフで良い選手」と警戒は怠らなかった。フィリピンの世界ランカーとの練習を重ね、サウスポー相手のスパーリングにも取り組んだ。リーチで3・5センチ上回る相手に乱打戦に持ち込まれることを警戒し、「足を止めないことがポイント」と持ち味のフットワークを磨いてきた。

 防衛6度は現役の国内王者では最多だが、世界ボクシング協会(WBA)王者の京口紘(ひろ)人(と)(ワタナベ)との統一戦に、同じ階級の具志堅用高が達成した13連続防衛の日本記録更新と、もっと大きな夢を描く。実現にまた一歩近づいた27歳の王者は「もっと勝って、みんなにかっこいいと言われたい」と無邪気に誇った。(上阪正人)

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