大坂なおみ、初戦敗退でも話題に セリーナの謝罪に神対応

【ウィンブルドンコラム】

 ロンドンのホテルでテレビをつけて、まず聞こえてきたのは「ナオミ・オーサカが…」「ナオミ・オーサカの…」という声だった。既に大坂なおみ(21)=日清食品=がウィンブルドンの初戦で敗れ、姿を消してから1週間以上たった今月9日のことだ。

 英公共放送BBCのウィンブルドン特集番組で、セリーナ・ウィリアムズ(37)=米国=が米国のファッション誌「ハーパース・バザー」8月号に寄稿したエッセーで明かした内容が話題になっていた。

 昨年の全米オープン決勝後の表彰式は、敗れたセリーナが試合中に審判に暴言を吐くなどしたことで、かつてないほど騒然としていた。四大大会初優勝を果たした大坂は、その雰囲気の中で涙を流し、「みんながセリーナを応援していたのを知っているから、こんな終わり方になってごめんなさい」とスピーチ。このことでセリーナは「大坂のグランドスラム初優勝を祝う大事な場を台無しにした」などと批判されていた。

 その後、眠れない夜が続き、ラケットを持つ気にもならなかったセリーナ。セラピーに通い、大坂に謝って、初めて心の平穏を取り戻した。そして、その謝罪に対する大坂の返事を読んで、涙をこぼしたのだという。

 「人は怒りを強さと取り違えることがある。その二つの区別がつかないから。あなたのように自ら立ち向かった人はいない。これからも先駆者でいなければいけないわ」(大坂なおみ)

 セリーナが主審の男女差別的姿勢に抗議したことを言っているようだ。

 テニスコートで自分に起きたことは「多くの働く女性がどういう扱いを受けているかの具体例」だというセリーナは、「これからも不公平に対して声を上げ続ける」といっているそうだ。

 記念すべき四大大会初優勝の後にこんなドラマに巻き込まれた大坂。それでもこれほどの大人の対応をするなんて…と、人間性に感心させられた。

 WOWOWライブでは11日午後8時50分から12日午前6時まで、大会第10日の女子シングルス準決勝を生中継。12日も午後8時50分から13日午前7時30分まで、大会第11日の男子シングルス準決勝をライブで放映する。

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