五輪へ目光らせる防犯カメラ 競技会場と最寄り駅 警視庁が運用開始

 2020年東京五輪・パラリンピックでの雑踏警備に向け、警視庁は27日から、競技会場と最寄り駅を結ぶ動線に設置した防犯カメラの運用を始める。同庁は昨秋からカメラの設置を始め、「有明エリア」や「東京体育館エリア」など競技会場がある区域ごとに最大25台程度、合計140台を信号機のポールなどに据え付けた。

 カメラは、「最後の道のり」に設置することにちなみ「ラストマイルカメラ」と呼ばれる。混雑が特に予想され、警備の重点区域となる。

 27日は「東京スタジアムエリア」の武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)などで、五輪のテスト大会に位置付けられる近代五種ワールドカップ(W杯)ファイナルが開催されるのに合わせ、初めて運用を開始。会場に近接する京王線飛田給(とびたきゅう)駅などの周辺から歩道沿いに11台があり、カメラに写る範囲などを確認する。

 撮影した映像はリアルタイムで警視庁本部に集約され、各競技会場の警察指揮所に送信。東京都や大会組織委員会とも共有する。大勢の観客らが滞留して起きる雑踏事故の未然防止に加え、テロや事件発生時の捜査、迷子の行方確認などにも活用を想定している。

 運用エリアは順次拡大し、9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会などスポーツイベントのほか、海外要人の来日時にも利用を見込む。

 五輪開催時期までには、人工知能(AI)に映像を分析させて不審物の発見などにつなげることも検討されているという。

 警視庁の重久真毅(まさき)警備1課長は「1年余りに迫った東京五輪に向け、セキュリティー環境の整備、向上を進めていく」と話した。

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