張本勲氏、初勝利の吉田輝星にあえての“喝” 「斎藤佑みたいになってもらいたくない」

 セ・リーグ3連覇の広島を相手に12日のデビュー戦でプロ初勝利を挙げた日本ハムのゴールデンルーキー・吉田輝星(18)に対し、あえて警鐘を鳴らした張本勲氏(78)の主張は傾聴に値する。

 16日のTBSテレビ系「サンデーモーニング」に出演した張本氏は「栗山監督は演技(演出?)がうまい。人気の選手をここで出すというのが非常にうまい。広島打線は鈴木だけだから。そういう感じなので、出したと思うんですよ」と指摘。

 2年連続MVPの丸が巨人へFA移籍し、昨季までのゴールデントリオ“タナキクマル”は解消。鯉の滝登り打線は勢いを失い、今季は4番の鈴木頼みになっている。セ・リーグ3連覇のイメージとは裏腹な実情を冷静に分析した栗山監督の、吉田輝デビュー戦演出がまんまとはまったというのだ。

 確かに、当初は阪神戦(7-9日=甲子園)でのデビューも取り沙汰されていた。昨夏の甲子園のヒーローが凱旋するシナリオは、吉田輝のデビュー戦にふさわしく思えたが、普段客入りが寂しい札幌ドームの平日ナイターに3万3563人を動員し、白星との一石二鳥を果たした栗山マジックはさすがだ。

 「まだ1回だけだからね。3回くらい投げないとね」と“あっぱれ!”を出さなかった張本氏は、「斎藤みたいになってもらいたくないわね」と、人気先行で伸び悩む斎藤佑樹の二の舞阻止まで口にした。

 二刀流・大谷翔平(現エンゼルス)の売り出しにも成功している栗山マジックに、日本ハムOBでもある張本氏があえて警鐘を鳴らした格好だ。

 次回の吉田輝の先発は23日の中日戦(ナゴヤドーム)が有力視されている。昨季の松坂大輔景気が忘れられない相手の中日にも、早くも人気を当て込まれているとか。人気優先の周囲に翻弄され第二の斎藤となることを、張本氏が危ぐするのも当然か。(江尻良文)

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