五輪、パラ目指したい中高生集まれ 競技歴2年で世界選手権も!

 「道はひとつじゃない、新たな競技にチャレンジ」。こんなキャッチコピーを掲げているのは、日本スポーツ協会が未来のトップアスリートを全国から発掘し、育成する「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(J-STARプロジェクト)」だ。五輪、パラリンピック選手を目指したい3期生のエントリー受付が17日から始まった。

 2017年から始まった同プロジェクトは日本スポーツ協会が各競技団体(NF)などと連携して実施。運動能力測定などのテストを通過した選手を対象に競技ごとに合宿でのトレーニングなどを行い、その後、有望選手はNFの強化育成コースへと進むことができる。競技の転向や、新種目への挑戦も積極的に支援する。

 1期生は今年夏、早くも世界の舞台に立つ。競技歴わずか2年で、パラ・パワーリフティングの世界選手権(7月、カザフスタン)代表に選ばれた女子67キロ級の森崎可林(16)は「今の自分はどれぐらいのレベルなのか、世界トップ選手との力試しが楽しみ」と声を弾ませる。

 プロジェクトに参加したきっかけは、本格的に取り組んでいた水泳で記録が伸び悩んだことだったという。水泳でより良い指導を受けたいと応募したところ、17年秋に行われた運動能力測定会で、日本パワーリフティング連盟の吉田進理事長から「君、パワーリフティングに向いているよ」と声をかけられた。

 同競技は下肢障害のある選手が、上半身の力のみでバーベルを持ち上げる。実際に体験すると、用意されていた20キロをあっさり持ち上げることができた。「気持ちいい!」と思わず言葉が飛び出るほど、重いバーベルを持ち上げる快感にハマッた。水泳での進化を求めた一歩が、未来を変えた。

 競技開始わずか3カ月で日本選手権デビュー。33、36キロに連続成功していきなり優勝を飾り、今年2月には55キロの日本記録を樹立した。16歳は「自分の成長を実感できることが、私にとっての大きな魅力。この競技と出合って、精神面と集中力がどんどん強くなっている」と胸を張る。

 20年東京・パラリンピック、その先の24年パリ大会を見据え、日々厳しくも充実したトレーニングを積む。プロジェクトに参加したから今がある。未来の後輩たちへ、「Jスターってなんだろう、ちょっとでも面白そうだなと思ったら、ぜひチャレンジしてほしい。必ずいい経験になる」とエールを送る。

 「J-STARプロジェクト」3期生の対象五輪競技は水泳(飛び込み)▽ボート▽重量挙げ▽ハンドボール(女子)▽7人制ラグビー(女子)。パラリンピック競技は陸上▽ボッチャ▽パワーリフティング▽アイスホッケー。1期生には計1303人のエントリーがあった。エントリーの詳細は同プロジェクトのホームページ(https://www.j-star.info/)で。(運動部 西沢綾里)

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