大坂、次も“強敵”芝攻略へ「前だけ見つめて戦う」/全仏テニス

 全仏オープン第7日(1日、パリ)四大大会第2戦。女子シングルス3回戦で第1シードの大坂なおみ(21)=日清食品=は、世界ランキング42位でダブルスは世界1位のカテリナ・シニアコバ(23)=チェコ=に4-6、2-6で敗れた。昨年同様に3回戦の壁を破れず、四大大会の連続優勝は2で止まった。タフな赤土で精神面の課題を露呈した女王は、ウィンブルドン(7月1日開幕)で再び四大大会制覇に挑む。

 四大大会初優勝から初の3連勝を逃した。女王の大坂は武器のサーブが決まらず、終始相手に主導権を握られた。1、2回戦はフルセットでの逆転勝ちも、この日は見せ場もなく1時間17分でゲームセット。全仏で初の16強には届かなかった。

 「もっといいプレーができたらよかった。でも時間を戻すことはできない。カレンダースラム(4つのグランドスラムで優勝すること)はずっとやりたかったことだけど、そんなに簡単なら誰でもやるでしょ」

 昨年8月の全米オープン、今年1月の全豪オープンで優勝。今大会でも頂点を狙ったが、最も苦手とするクレーコートでは輝きを失った。女王らしくないミスの連続に「フォアのラリーなら99%勝てるのになぜかコースを変えてしまった」と話し、集中力と冷静さも欠いた。精神面の課題が浮き彫りになった。

 大坂以外の上位シード勢も既に姿を消し、大会後も世界ランキング1位の座は維持する。21歳の大坂は次の芝のシーズンも世界女王の肩書でプレーすることになり、重圧への対処法が鍵になる。芝では武器のサーブが生きるが、赤土から一転して球足が速くなるためスライスショットなどへの対応も必要だ。

 次戦は、ネイチャーバレー・クラシック(英バーミンガム、17日開幕)。ウィンブルドンの前哨戦とされ、大坂にとっては芝シーズンの初戦となる重要な試合だ。

 大坂は2016年のウィンブルドンを膝の故障で欠場。17、18年は3回戦で敗退しており、芝は決して得意とはいえない。まずは前哨戦で芝の感覚を取り戻すことが、ウィンブルドンで頂点に立つために必要不可欠となる。

 「そこ(芝)でもよくできたことはないわね」と苦笑いしたが「後ろ向きな事は言いたくない。前だけを見つめて戦いたい」。下を向いていても試合はやってくる。大坂の挑戦は、道半ばだ。(円賀貴子通信員)

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