大槻が初V!「長かった」プロ9年目29歳/国内男子

 関西オープン選手権最終日(26日、奈良県KOMA・CC=7043ヤード、パー72)首位に3打差の4位から出た大槻智春(29)=真清創設=が7バーディー、ボギーなしの65をマーク。通算19アンダーで並んだ星野陸也(23)=フリー=とのプレーオフを4ホール目で制した。プロ9年目で悲願のツアー初優勝。天国で見守る兄にささげた祝杯に、とびきりの笑みが弾けた。昨季賞金王の今平周吾(26)=フリー=は通算13アンダーで7位。

 激闘の先に、最高の景色が広がっていた。4ホール目までもつれ込んだプレーオフ。大槻は3メートルのウイニングパットを沈めると白い歯をみせた。

 「勝てたな、というのが一番に心にきた。プロ転向してから、本当に優勝まで長かった」

 同組の星野とデッドヒートとなった。首位の星野に1打差で迎えた最終18番(パー4)、手前3メートルをねじ込むバーディーで並んだ。同じ18番で繰り返すプレーオフの1ホール目は5メートルのパーパットを沈めて、ピンチを脱する。勝負どころでパッティングがさえた。

 平成の世に入った年、兄・智之さん(享年11)が脳腫瘍のため他界。大槻は翌年に生まれた。「会ったことはないけど、昔から兄の話は聞いていた」。自身と同じようにゴルフの練習に励んでいたという兄の存在は、常に心の中にあった。プロ9年目で初めてシードを得て臨む今季。令和の世に入った年に初の栄冠をつかんだ。

 次戦の「ミズノオープン」(30日開幕)は地元・茨城で開催。海外メジャー「全英オープン」への切符もかかる。「チャンスがあれば狙っていきたい」。夢を世界へと広げていく。 (原田遼太郎)

■大槻 智春(おおつき・ともはる)

 1990(平成2)年1月26日生まれ、29歳。茨城県出身。7歳でゴルフを始める。鹿島学園時代の2007年「関東ジュニア」で優勝。日大に進学するも2年時の10年に中退し、同年プロ転向。17年に下部ツアーで1勝し、同年の下部ツアー賞金王。18年は初めてレギュラーツアーにフル参戦し、獲得賞金2465万775円でランキング40位に入って初シードを獲得。172センチ、94キロ。

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