一矢報いた巨人、岡本が走攻守で躍動

 同点で迎えた八回1死満塁。巨人の重信が高々と飛球を打ち上げた。三塁ベース上で見届けた岡本の耳に、後方から元木内野守備兼打撃コーチの声が響いた。「いくぞ、いくぞ」。浅い中飛だったが「勝負する場面」と本塁へ向かった。

 体をねじりながら捕手のタッチをかいくぐる好スライディングで間一髪の生還。決勝点をもぎとった。足が速いとはいえない岡本だが、元木コーチは「(中堅の野間が)動きながら(の捕球)だからいけるかなと思った」と隙を見逃さなかった。原監督は「よく走ったし、よくいかせた。(スライディングは)センスを感じさせたね」とにんまりだ。

 首位攻防3連戦は初戦から連敗。4番を務める22歳は2戦連続無安打だった。この日は一回1死一、二塁で打席が回り、「何とかしたい気持ちしかなかった」。甘く入ったスライダーを逃さず、10日のヤクルト戦以来となる9号3ラン。六回の守備では、2死一、二塁で左前に落ちそうな飛球を背走しながら好捕。走攻守全てで躍動した。

 監督も動いた。好調な亀井を今季初めて1番で起用すると、早速一回に詰まりながらも左前打で出塁し、岡本の一発につなげた。「1点差で勝てたことをどこかプラスにしていきたい」と指揮官。チーム一丸で首位広島の連勝を11で止め、何とか2ゲーム差に踏みとどまった。(小川寛太)

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